デイリーポータルZロゴ
検索天気地図路線このサイトについてランダム表示ランダム表示

特集


ひらめきの月曜日
 
分厚い湯葉を食べるまで


1時間ほど、鍋の前に張り付いていただろうか。コンロの熱で、部屋は夏のような暑さだ。

膜が張ったら真ん中にまとめ続けます
ついに豆乳がドロドロに

最終的に豆乳はシチューのような濃度にまで煮詰まり、膜もあまり出来ない。ここらへんが潮時だろうと、分厚くなった(ハズの)湯葉を引き上げてみた。

膜の下は、鍋底と一体になっていた
一緒に剥がれきれなかった底の部分

鍾乳洞は天井と床が柱のようにくっつくが、鍋の中でも表面と鍋底がくっついていた。まさか、こんなことになろうとは。

鍋の中の固形物を、すべて皿の上に乗せてみる。


口が裂けても「美味しそう」とは言えない見た目

表面と鍋底が、ほぼ同じ色ってのもスゴイ
底の部分のパリパリした食感が不思議といえば不思議

私は、これがやりたくて豆乳を買ってきたのだろうか。だとしたら時間を遡り、豆乳を買う前の自分に「普通においしい湯葉を作りなさい」とアドバイスしたい。

それくらい、見た目のインパクトがすごい。はっきり言ってしまえばマズそうだ。

でもまぁ、せっかく1時間もかけて作った物だし、こんなもの滅多に食べる機会も(二度と食べることも)ないだろうし、とにかく口に入れてみた。

…こ、これは。ものすごーく濃い、焼き豆腐っぽい味がする。基本はもちろん湯葉なのだが、鍋底のうっすら焦げた部分がいいアクセントになり、なんだか妙なおいしさがある。

うん。決してマズくない。もはや湯葉とは言えないかもしれないが、別の料理としてなら立派にウマい。

ちょっとこれはいいですよ。人が家に集まった時は、鍋に豆乳を入れて火にかけておくことをオススメします。皆さん、好きに食べてくれると思います。

大豆讃歌

1キロの豆腐を食べる自信はないが、1リットルの豆乳は、さほど苦もなく食べることができた。味や食感に飽きても、いろいろと変化したのが良かったのだと思う。

で、鍋に残ったシチュー状の豆乳ですが、そのまま放っておいたら固まりました。スプーンですくい、醤油を垂らして食べたところ、これがまた…!

結局大豆って、どう扱っても美味しいんですな。

これだけ食べたいくらいにウマイ

 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



アット・ニフティトップページへアット・ニフティ会員に登録 個人情報保護ポリシー
©2012 NIFTY Corporation