渡り廊下の定義について考えさせられる
さて、やってきました新宿高島屋。
ここの渡り廊下は2階連絡通路と5階連絡通路の二層構造になっている。デパートによくあるタイプの複層式渡り廊下である。
しかし、この2階連絡通路部分は渡り廊下と呼んでよいのだろうか。
この通路は、新宿高島屋を訪れたことがある方であればおわかりだと思うが、JR新宿駅の新南口からそのまま高島屋の周りを通り、タカシマヤタイムズスクエアを経由し紀伊國屋書店の入っているアネックスへとつながっている、いわゆるオープンスペースとなっているのだ。また、その間にいくつかの階段が設けられており、連絡通路に直接地上からアクセスする事ができる。
渡り廊下の本来の機能である、「建物と建物をつなぐ」という条件は満たしているものの、やはり地面と階段で結ばれている通路は渡り廊下と呼ぶのにはふさわしくないのではないかと思うのだ。
理想の渡り廊下、タカシマヤタイムズスクエア
けれども、5階連絡通路の方は理想的渡り廊下と言っていいほど素晴らしい渡り廊下だ。
両面足下から天井の高さまでガラス張りで、一直線に伸びている。
実際に渡って感じる美しさと、地上から見上げた時の美しさとを兼ね備えている、非常に貴重な渡り廊下である。 |