三つ編みほどきます

なんともいえない風情の三つ編み姿のままダラダラ過ごすこと１時間、では、いよいよ入魂の貧乏パーマをほどいていきたい。

７・ほどく

ほどきながら、単に手ぐしでとかすだけでなく、永井さんは軽くハードスプレーをかけながらセットしていった。セッティングも重要だが、三つ編みをほどいた後のスタイリングが重要なのだ。

さて、どうよ、どうなのよ。

パーマだ！

どうでしょう、写真で確認できますかどうか、はっきりいって、これは完全にパーマだ。美容院を出た瞬間ぐらいの完成度である。

わあー！　すごい、これ、すごいですよ、永井さん！　と、ひとしきり興奮する私だったが、永井さんは冷静だった。

「やっぱりちょっとクセづけがわざとらしいから、後ろあたまルーズにまとめた方がいいですね」というと、ちょちょっと結んでくれた。

８・わざとっぽいウェーブにルーズ感を出す

……ど、どうしよう……。自分でいう。今、ここ５、６年でかつてなくオシャレなことになってる。

一部分をすくってまとめた髪は完全に結わききらずに、一見だらしなげにまとめるのがいいんですな。なんだなんだ、このページは雑誌の「non-no」ですか。モデルがどうかという点をのぞけばな！

それにしても思い出してみよう、昨晩の私のうしろ頭を。

見たら、もう一度上のコサージュの写真を見て欲しい。この見違えっぷり。すごいぞ、貧乏！　余りの喜びに“パーマ”を略して叫んでみました。

ちなみに、苦労して作った編み込みを１本だけ残して、くるくるまとめてもいいかも、と永井さんが提案してくれた。これもまたオシャレだす。バランス取ろうとして語尾をかえております。

貧乏テクはパーマだけではなかった

さて、以上が貧乏パーマに起きた奇跡の一部始終だったわけだが、しきりに自分の頭のありさまを感心する私をみて永井さんはついでに、と、新たなる貧乏テクを教えてくれた。

初期投資100円で自宅で髪をサラッサラにできるという貧乏スチームトリートメントの方法だ。ここにご紹介します。

貧乏スチームトリートメントの手順

１・自宅にあるトリートメント（洗い流すものでも、洗い流さない物でも可）をべたつかないぐらいになるまで水で薄めてシャンプー後の半がわきの髪にまんべんなくスプレーする

（2006.4.17　追記）
手順「１」は当初トリートメント材を「水で10倍にうすめて使う」と書いていましたところ、「髪がべたべたになってしまいました」とのご連絡をいただきました。
再度検証し、トリートメント剤は各社いろいろなものが出ているため、一定の倍数ではあらわせないできないことが分かり、修正いたしました。

２・シャワーキャップをかぶる

そう、最初の永井さんの写真がなぜシャワーキャップをかぶっていたかというと、このスチームトリートメントの伏線だったのだ。シャワーキャップは100円ショップで売っているものや、温泉のアメニティなどで十分だそう。

３・ドライヤーを「弱」にしてシャワーキャップに突っ込む

４・中が温風でいっぱいになったら、そのまま20分ほど放置

５・普通に乾かす

洗い流すトリートメントを使った場合も普通に乾かすだけでよいそう。シャワーキャップの中にスチーム状態を作って髪にトリートメント成分をしみ込ませるんだそうだ。髪のサウナという感じだろうか。

翌日やってみたのだが、スカスカカサカサの髪がかなり指通りなめらかになりました。女子も男子もぜひ、お試しください。貧乏、ばんざい！