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フェティッシュの火曜日
 
太田胃散でカルメ焼きを作る

カルメ焼きを作ってみたいと思っていた。砂糖、あの砂糖がですよ、何かの術をほどこすと、ぷくーと膨らんでシャクシャクしたお菓子になる。

ただ親の世代ならいざ知らず、自分の経験上、夜店でカルメ焼きを買ってもらったことはなく、カルメ焼きに特別な思いを抱くということはなかった。が、図書館でカルメ焼きを紹介した ある本を何気なくめくると、こんな記述があったのだ。

「では、太田胃散でも膨らむかどうか、やってみましょう!」 えー!

乙幡 啓子



準備からしてけっこう面倒

ある漫画で、お母さんが昔を思い出してカルメ焼きを作るシーンがあったが、そのお母さんも試行錯誤を重ねた末、成功することはなかった。つまり何度やってもプクーっとふくらまなかったのだ。

その印象が強く、なかなか重い腰を上げずにいた私だったのだが、図書館の子供用の棚にこんな本を見つけた。


高梨賢英氏著 「カルメ焼きはなぜふくらむ」 さ・え・ら書房

内容は、カルメ焼きなどのわかりやすい現象を通して、理科をやさしく解説するというものだったのだが、この「カルメ焼きを作ってみよう」という箇所に、くだんの「太田胃散」の言葉を見つけたのだった。

♪やるなら今しかね無ぇ〜♪ 太田胃散で膨らむのかも興味あるし、カルメ焼きを作るいい機会でもある。しかも仕事でやるのである。


「3倍」って普通のアルミより、ってことだろうな。
200度まで計れる温度計を、このように割り箸で防御してかき混ぜ棒兼用に。

上のアルミのオタマ、作り方にもわざわざ「アルミ」と書いてあったので、探しに出かけたのはいいが、なんとハンズにも売ってなかった。近所の金物屋でやっと見つけた「青い鳥」オタマなのである。

実は事前に、家にあったステンレスのオタマで実験していたのだが、どうも熱の伝わり方がアルミより遅かった。それゆえのアルミ指定なのだろうか。


むき出しのオタマを布で巻いてガムテで固定。針金を根元に巻いて台の代わりに。
出ました重曹。いまや掃除の友。

 

ではざっと作り方をば。


1)卵白に重曹を少しづつ入れる
2)耳たぶくらいの固さにする
3)カレースプーン山盛り2杯の砂糖をオタマに。ひたひたになるくらい水を入れる
4)温度計で静かにかきまわしつつ、中火で100度に。
5)100度を超えたら弱火にしてさらに加熱、120〜125度まで上がったら火から下ろす
6)泡が少なくなるまで待ち、砂糖を一つまみまいたら重曹を小豆粒ほどつけた割り箸で激しく20回くらいかき回す。
7)割り箸を抜いて、膨れてくるのを待つ。
8)膨れたら、濡れ布巾でしばらく冷ます。
9)弱火でオタマをまわして、周囲だけ溶かして外す。

できあが・・・り・・・

 

しかも予想通りの難しさ

冒頭の「ある漫画」で、お母さんが失敗を重ねた絵が頭をよぎる。ふわっと膨らむはずのカルメが、これでは火星のシドニア平野ではないか。しかも「かりんとう」並みに固い。

何がいけないんだ、温度か?かきまぜる速さか?それらのタイミングか?前世か?

予習で1度失敗しているだけに、本番で1度で成功させるつもりだった私は奮い立った。午前2時のロック・ミー・トゥナイトだ。


やっと順序は本を見ずにできるように。
しかし、へたる。

この後にもまた1回、うんともすんとも言わない砂糖に逆上し、そしてコレが最後と思い定める。

ひとりでやってるから大変なんすよ。
おぁ!

理想の、とまではいかないが、膨らんだ!ぷーっと膨らんでいく様を拝むことができました!

はー、もういいや。よかった・・・。
左がマーズパスファインダーの送ってきた画像、右が食べ物。

このあとにも調子に乗って量産♪と思い、作ってみたが、失敗した。「調合に3年、焼きに5年、混ぜ一生」ってことなのか?カルメ焼き。

 

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