実験開始
さて、もりもり量っていこう。まずは山盛り尿素だ。
250g使ったところでまだ一箱の半分だ。そして今後使う予定はない。気前よくいきますよ、ええ。
保湿効果のある尿素。しかし私は「静電気と縁遠そうだよね」と言われる程の汗かきなので、あまりその効果にも惹かれない。
カップ1杯の水を入れた鍋に尿素を静かに入れ、火にかけて混ぜると、波打ち際の砂のように抵抗のあった尿素が溶けて透き通ってゆく。その間1分もしなかったか。
尿素が冷めないうちにボンド15gと洗剤60gを量り、最終的に500mlになるようにお湯で溶いて大きい器に移す。 だってそんな大きな器、この秤に乗らないもの。
ボンドがなかなか混ざらず、泡立て器で攪拌しても白い固形が回っている。 意地になってかき混ぜたら、なんともクリーミィな泡立ちになった。 これはカプチーノか、それとも上手に注げたビールの泡か。 いや待て、洗剤とボンドだ。間違っても飲んではいけない。
その泡をかきわけ、ボンド&洗剤液を小さじ2杯ほど温かい尿素液に入れる。
そしてできあがったのがこれだ。
使いやすいようにアトマイザーに入れて、用意は万端だ。
出来た液体を使う
それを最初に紹介した盆栽にまんべんなく吹きかける。 中身が冷めるといけないので、途中お湯に浸したりもした。
にしても、ボンド&洗剤液のグラスもこのアトマイザーも熱いのに、私は素手で触っている。手の皮が厚いと思ってはいたが……。 真似される方は手袋など着用の上、火傷にご注意下さい。
待ちきれず、うちわで扇ぎ、早く乾燥してくれと願っていて閃いた。 そうだ、ドライヤーがあるじゃないか。 一気に上がるテンション。そしてなぜそれに最初から気付かなかったのか、とローダウン。いたる所で感じる人生山あり谷あり。
ドライヤーという文明の利器により、みるみるうちに盆栽が白くなってゆく。 温めると膨らむ文字が書けるペンがあったが、まさしくそんな様子で針葉樹に模した盆栽に立体的なモノが出てきた。