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ロマンの木曜日
 
徳次郎に会いたい
徳次郎じいちゃんの思い出を探しに

栃木県宇都宮市に徳次郎という町があるらしい。
何ともなつかしい響きのする地名だ。
ふるさとの徳次郎じいちゃんを思い出す。

きっとこの徳次郎町も、ボクのおじいちゃんみたいに優しくて暖かい町なんじゃないだろうか。
ずうっと前に天国へ行ったおじいちゃんの面影を探しに、徳次郎を旅してきました。

工藤 考浩



徳次郎まであと2キロ
>廃墟の徳次郎。やはり旅立った後なのか

とても素朴な町、徳次郎

徳次郎という町を訪れて、まず感じたのは素朴さだ。
派手に飾ることのない、とてもまじめで実直なたたずまい。
そう、それが徳次郎なんだ。
ヒルズもなければタワーもない。
目立たぬように、はしゃがぬように、ただ徳次郎であり続ける。

たやすいようだけれど、でも、それって本当は一番大切なことなんじゃないのかな。

当たり前のようでいて、それは当たり前なんだよ。

ぎゃらりーはもう抜け殻

徳次郎の入り口で、ぎゃらり−徳次郎という廃墟が目についた。

ギャラリーっていうくらいだから、ひと頃はここを訪れる見物人もさぞかしたくさんいたんだろう。

けれど、それも今は昔。
ひっそりとたたずむ徳次郎がとても寂しげだ。

でも、ボクが来たからもう大丈夫だよ。

 

整形外科も徳次郎、ピンクのウサギも徳次郎

ちょっとおしゃれな徳次郎

けれども、素朴で寂しげなだけじゃない。
徳次郎はちょっとおしゃれさんでもある。

徳次郎は、正式には「とくじろう」と読むのだけれど、地元の人たちは「とくじら」って呼ぶ。

フランス語式の発音なのか。

おしゃれだろ?

 

赤いポストの徳次郎
郵便局も徳次郎

徳次郎は芸達者

徳次郎の町を歩いていると、ありとあらゆる物が徳次郎なんだ。
病院や郵便局やコンビニやガソリンスタンド、ファミレスまで徳次郎。
それだけで、この町の人たちがどれほど徳次郎を愛しているのかが伝わってくる。
よかったね、徳次郎。
あなたは町一番の人気者さ。
ボクは孫としてとても誇りに思う。

徳次郎の由来

ところで、どうして徳次郎町はこんな人の名前みたいな地名なんだろう。

次男なのかな。

そんなわけはないな。

もしかしたら昔、徳次郎って言う名前の有力者がいて、その人の功績をたたえて地名にしたんだろうか。
郵便局の前にいた町の人に聞いてみた。
その人によると、確かに昔、徳次郎という名前の領主がいたらしいけれど、それよりもっと昔からここは徳次郎だったんだって。
謎だね。

もっと物知りの人に訊ねるべきだったね。


 

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