とても素朴な町、徳次郎
徳次郎という町を訪れて、まず感じたのは素朴さだ。
派手に飾ることのない、とてもまじめで実直なたたずまい。
そう、それが徳次郎なんだ。
ヒルズもなければタワーもない。
目立たぬように、はしゃがぬように、ただ徳次郎であり続ける。
たやすいようだけれど、でも、それって本当は一番大切なことなんじゃないのかな。
当たり前のようでいて、それは当たり前なんだよ。
ぎゃらりーはもう抜け殻
徳次郎の入り口で、ぎゃらり−徳次郎という廃墟が目についた。
ギャラリーっていうくらいだから、ひと頃はここを訪れる見物人もさぞかしたくさんいたんだろう。
けれど、それも今は昔。
ひっそりとたたずむ徳次郎がとても寂しげだ。
でも、ボクが来たからもう大丈夫だよ。 |