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ひらめきの月曜日
 
ホタテのオスメス食べ比べ

貝柱の部分だけを食べると気付かないが、ホタテには貝柱の周りにの生殖器がピンクのものと白のものがある。

あれ、ピンクがメスで白がオスなんだそうだ。

知らなかった! と、するとだ。もしかして、メスとオスで貝柱の味に違いもあるんだろうか。

プロの魚屋さんにもお話を聞きつつ、食べ比べしてみました。

(text by 古賀及子


きっかけと、両性具有のホタテを探す人の話

今回私にホタテのオスとメスの見分け方を教えてくれたのは、以前函館で海産物の研究所にいたというNさんだ。

「わたし、むかし両性具有のホタテを探す仕事をしてたんです」

聞けば、一日中ホタテ貝を割り開け、中の生殖器を目視、その性別を識別していたそうだ。


左・白がオス 右・ピンクがメス

上の写真の通り、貝柱を囲む生殖器の部分が白だと精巣、つまりオスで、ピンクだと卵巣でメスということになる。うまれたときは全員メスらしいが、その後2年ぐらいで半数がオスに性転換するんだとか。

Nさんは、白でもピンクでもない、その中間の色を持つ両性具有のホタテを探していたということだった。

オスとメスが目で見て判別できる! というのも私には驚きだったのだ。しかも、オカマさんも目で見て分かるとは。

両性具有にかぎらず、異常固体が現れるのは、場所とか環境とか年度によってかなり変わるものの、多いと3割にもなるらしい。が、そういう固体はサンプル採取時には弊死、殻を閉じたまま死んでいることがほとんどだそうだ。

両性具有のホタテを一般人の私が手に入れるのはちょっと難しそうなのだが、貝のついた生ホタテを買えば、私でもオス、メスが区別できる。

そういうわけで、今回の食べ比べを開催するにいたったわけです。

自宅でやろうホタテの鑑別

さて、勇んでいった魚屋さんに売っていた活ホタテ。中をうかがって、メスオス見分けて買うつもりだったのだが、開いた口に手を突っ込んで確かめようとしたら、はさまれた。

そうか、生きてるのか! 普段はパックの貝柱ぐらいしか買わないので忘れていたが。貝も当たり前に生物なのだった。

結局、ランダムに6つゲット。



一つひとつが私の手のひらぐらいある

早速、6つのうち、貝のすきまからかろうじてオス、メスの判断がつく二つを刺身用にするため、貝にナイフを差し込んでパカっと開けた(それが、2枚前の写真です)。

一気に気分は漁港だ。「えんや〜あ〜あ〜」“白鶴まる”のCMソングが頭に流れる。

残りの4つも漁師料理らしくやってみたい。むりやり、自宅のガスコンロにブロックを設置し、網を乗せて直火焼を決行した。


ホタテの名産地にほど近い、台所港

なんだか企画趣旨が「自宅を漁港に」みたくなっているが、いいじゃないか。直火にかかったホタテはじりじり焼くと突然ぱかっとひらくのが楽しい。残りの4つを次々焼いた。


パカッ! こっちはオス パカッ 続いてはメスだ!

結果、なんと古賀家にやってきた6つのホタテはきっぱりとオス3、メス3であった。偶然だろうが、面白いほど気持ちいい結果。

ちなみに焼いている段階で気付いたのは、オスは身離れがよくメスは悪い、ということだった。偶然だろうか。

味の違いにも俄然期待が沸いてくる。これで刺身、あぶり、バター焼の3種類で食べ比べていこう。


きっちりオス3、メス3


 

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