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ちしきの金曜日
 
消えかかった赤
「愛」?「青春」?お好きなものを当てはめてください


世の中「よせばいいのに」と言いたくなることがたくさんある。さしずめぼくの人生なんかは「よせばいいのに」の集合体みたいなものだが、そんなぼくでもそう言いたくなるのが「屋外における赤ペンキ使い」だ。

みなさんも見たことがあるだろう、赤いペンキで書いた文字だけが消えちゃってる看板などを。強調したいばかりに使った赤が裏目に。

今回は街で見かけたそんな「よせばいいのに」という「消えかかった赤」を紹介する。よせばいいのに。

(text by 大山 顕



ほんとによせばいいのに

一般的に色素は波長の短い光に弱い。つまり紫外線とか。塗られた色が赤く見えると言うことはおおざっぱに言って赤い光(波長が長い)を反射していて、それ以外の波長の光を吸収していると言うことだ。つまり赤い色素は波長の短い光を吸収する傾向にあって、したがって色あせやすい。


そしてブルーだけが残った。期せずして青空駐車の響きにふさわしい色合い。

そのメカニズムなど知らなくても、ぼくらは赤い文字が消えちゃってる現場を良く目にしていて、経験的に「屋外では赤いペンキは使っちゃダメだな」と知っているはずだ。相互理解にはほど遠い世界情勢にあって、この事実は数少ない人類の共通了解事項だと思うのだが。

なのに21世紀にもなってまだ赤使いはなくならない。こうやってこの文章を読んでいる間にも、世界では駐車禁止を呼びかける看板が赤い文字でもって生み出されているのだろう。嘆かわしい。


解読が困難になる。おのずとあつかいもぞんざいになる。

事態をより深刻に、と同時に滑稽しているのが、強調したい大事な文字に限って赤くしてしまう、という事実である。

肝心な部分が消え、結果「船橋市はフンと放し飼いの街です」みたいに。

上はその典型的な例。肝心の部分が消え、立ち現れたのは「フン 放し飼い 船橋市」という自由律俳句。まるで船橋市がそのような無法地帯であるかのような説 明になってしまっているが、船橋市民としてそんなことはない、と言っておく。あと猫と女の子(とおぼしき)の絵はどうにかならんか。

 

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