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はっけんの水曜日
 
はじめての竹馬


ジーンズと竹馬

竹馬に乗ったことがない。

それどころか、さわったことも実物を見たこともない。
日本に昔から伝わる伝統の遊びであるにも関わらず、僕は一度も体験せずに今まで育ってしまった。

このまま竹馬を知らずに人生を過ごしていってしまうのはなんだかもったいないような気がしたので、デジタル化が進む現代に、あえて竹馬に挑戦してみることにしました。

荒原べんぞう



初めての竹馬

竹馬に乗ったことがない。
今まで全く気にしていなかったのですが、最近になってこれは非常にまずいんじゃないかと思うようになりました。なんだか、「最近の若者は・・・」と言われる原因がこれにあるような気がして、いや全くそんなことがあるはずないのですが、ただ、竹馬に乗れるようになることで、団塊の世代とも対等に渡り合えるような、そういうパワーを得られるような気がして、竹馬に乗りたいと思うようになりました。

そこでついに竹馬を練習する決心をしたのまでは良かったのですが、何よりもまず竹馬を手に入れなくてはなりません。ところが困ったことに、僕はお店で竹馬を売っているのを見たことがないし、じゃぁどこに行けば売ってるのかと考えてみても、それさえもわからないのです。
しかし時代は便利になったもので、インターネットで探してみるとあっさり購入できるサイトを見つけることができました。大人が乗れる大きなサイズのものは一組4000円。高いか安いかよくわかりませんが、さっそく購入しました。

数日後、家に竹馬が届いたのでさっそく梱包を開けてみると、強烈な竹のかおりが立ち込めました。新しい畳のにおいに似てます。

実際竹馬を手にしたら、なんだかすぐにでも乗れちゃいそうな気がしてきて、うずうずしてきます。このまま一人でうずうずしてても仕方がないので、とりあえず外に出て乗ってみることにしました。

大人が初めて竹馬に乗ったら、一体どんなことになるのでしょうか。

 
よっ
 
いけるか
 
だめだー
 

だめです。ぜんぜん乗れません。乗れそうにさえありません。

なんだかテレビで観た記憶ではひょいひょい乗っていたような気がしたのですが、やっぱり初めて乗っていきなりひょいひょいというわけにはいかないようです。

この後、とりあえず粘ってれば乗れるようになるかなと思って30分ほどやってみたんですが、全く無理でした。

ここはいったん退却します。

 

 

練習法を調べる

自己流で竹馬を制するのは難しそうだったので、インターネットで練習法を調べてみることにしました。
検索して得られた結果を要約すると、

・慣れないうちは踏み台を使って乗る
・背もたれにもたれかかって練習する

とのことらしいです。
さっそく練習法に従っい、自宅のベランダで練習します。

 
よりかかって
がんばれ
 
難しい。寄りかかっても難しい。

何が難しいって、竹馬の上でバランスをとるのが非常に難しいんです。壁にかけた手を離すと、すぐに竹馬から転落します。壁から手が離せないのです。果たしてこれが練習になっているのかどうかさえも疑問に思えてくるくらい、難しいです。

しかし、30分ほどやってるうちにコツを発見しました。

コツはずばり、足踏みをすること。
僕は竹馬の上で直立不動のままキープし続けられるんだと思っていたのですが、それよりも竹馬を交互に足踏みしたほうが竹馬には乗りやすいようです。なんだか自転車みたいです。

まず寄りかかった状態で足踏みの動作を十分に練習しておいてから、いっきに手を離して竹馬を足踏みさせます。そうすると千鳥足ではあるものの、竹馬の上に乗ることができました。

それからさらに練習したら、千鳥足もなくなってずっと竹馬の上に乗っていられるようになりました。

 
足踏み足踏み
笑顔さえも
 
ここまできたら後は最終段階、踏み台を使わずに竹馬に乗る練習です。これはこれで難しかったのですが、10分ほど練習したらマスターできました。

これでもう準備は万端です。こんな安アパートの狭いベランダではなく、もっと広いところを自由に駆け回りましょう。

というわけで、もういちど公園に行きます。レッツゴー。


 

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