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ひらめきの月曜日
 
皮でミルフィーユ
立派な皮だこと…(うっとり)


肉や魚の皮を嫌いだと言う人がいる。
やれ「脂っこい」だの「気持ち悪い」だの、散々の言われようだ。料理番組でも「カロリーが気になる方は捨てましょう」などと言われる始末。

…まったく信じられない。あんな美味しい部分を捨てるなんて、どうかしてるとしか思えない。聞くところによると作家の村上春樹氏は「皮だけの鮭があればいいのに」と語ったほど、皮がお好きらしい。さすがだ。

そういうわけでワタクシ、今日は啓蒙に努めさせていただきます。皮嫌いの人に「もしかして食わず嫌いだったのかも…」と言ってもらうことを目指します。

高瀬 克子



まずは鶏皮

普段あまり甘い物を口にしないのだが、友人に釣られてうっかりデザートを食べた時のこと。


これが、うっかり食べたパイ

幾層にも重なったパイを見て「これが全部、鶏の皮だったらステキなのに」と思った。美味しそうに食べている相手に悪いので口には出さなかったが、「カリカリに焼いた鶏の皮でパイを作ったら、さぞやウマかろう…」と思ったのだ。

あれから数日経ったが、「皮を重ねて食べたい」という思いは、弱まるどころか膨らむばかり。

しかし、そんなメニューの置いてある店など聞いたことがない。焼鳥屋で「とり皮」を食べてもいいけれど、ちょっと趣旨が違うんだよなぁ…。


ま、ないなら作ればいいのです
メリメリと皮を剥ごう

結局、自分で作ることにした。皮が主役の料理だけに、なるべく皮の立派な肉が欲しいのだが、スーパーの肉売り場ではそれを確かめる手段がない。

「立派な皮が付いてますように」と祈るような気持ちで買ってきた鶏もも肉の1つは、皮が途中で破けていた。


なんてこった!

まったく、健康志向だかなんだか知らないが、世の中には「皮好き」も存在しているんだよ。いい加減、認知してくれたっていいじゃないか。お願いだから、皮を破かないでおくれよ。

ケンタッキーも、いつまでも「ドラム」だ「ウィング」だと部位でばかり販売してないで、そろそろ「皮」というパーツを扱ってくれてもいい頃だろう。皮だけのケンタッキーなんて、考えただけでクラクラする。

…グチってばかりもいられない。調理を進めよう。


結局、これだけの皮が集まりました
恐ろしいほどの量の脂が出てくる

塩・コショーを振った皮をテフロン加工のフライパンに並べたところ、あっというまに縮んでしまった。

いつもは肉が乗っているだけに、ここまで豪快に縮む皮を見るのは初めてだ。「すげー」と感心してるまに、今度は脂の逆襲だ。何度キッチンペーパーで吸わせても、どんどん出てくる。


3分の1ほどの大きさになってしまいました

なんとかカリカリのサクサクに焼き上がった。このまま熱々のところを口に放り込みビールでも飲みたいところだが、今日の目的は啓蒙なのだ。

さっそく、これを幾層ものミルフィーユ状態に仕立て上げよう。


 

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