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フェティッシュの火曜日
 
PSPの中に入りたい


PSPの中に自分

ゲーム市場でニンテンドーDSに押されつつあるPSP。
しかしゲームで負けてもAV機器としての性能はあらゆる家電の中でも引けをとらない。しかも持ち運びだってできる。

そんなPSPを使って何か面白いことはできないか・・・

そして思いついたのが、自分を撮影した動画をPSP上で再生することで、液晶の中にいる自分と入れ替わったり対峙したりするという遊び。

PSPの性能は僕の要求についてくることができるのか。PSPのゲーム以外の可能性を追求してみました。

荒原べんぞう



PSPの使い道

ソニーコンピューターエンタ−テインメントが開発した携帯ゲーム機、PSP。発売当初は学校に持っていった生徒が盗難に遭うほどの人気ぶりだったが、最近ではめっきりニンテンドーDSに押され気味だ。

そういう僕も最近ではニンテンドーDSでばかりゲームを楽しむようになってしまったのですが、それでもPSPはフル稼働しています。というのも、PSPはゲームだけでなくAV機器としての性能が大変優れていて、ゲームはやらずとも音楽プレイヤーとして毎日重宝させて頂いるのです。

今回はそんなPSPの動画再生機能を使い、画面の中に入って遊んでみようと思います。いったいどういうことなのか、まずは完成形であるムービーをご覧ください。

 
 
まずデジカメで元になる動画を撮影し、それをPSPで再生させます。PSPは画面左側、カメラの至近距離にセッティングして、あたかも背景が透けているかのように見せています。
そこに画面右側の僕が動画にあわせてPSPの裏に隠れたり出てきたりすることで、まるで僕がPSPの画面の中を出たり入ったりしているように見せているわけです。

完成したものがかなりうまく出来てしまったため、一体何が起きているのか把握できない方もいるかもしれませんが、ムービーの冒頭と終わりのPSPの画面に注目してください。緑色の背景のメニュー画面から動画を再生させているのがわかるかと思います。

 

 

手順の確立

PSPの中に入ったら面白いかも?と思いついたのは良かったものの、実際にそれをやってみようとすると大変な苦労がありました。PSPに映し出している映像と実際の背景がずれて、PSPの画面が透けているように見えないのです。

どうやったらPSPが透けて見えるか、どうすれば自分が画面の中に入ったように見えるか、試行錯誤しているうちに編み出したセッティングが次の写真です。

 
セッティング風景
500円玉で傾きを微調整
 
まずわかったのは、持っている三脚では思ったとおりの高さにセッティングできないということです。そこであれこれ試した結果、4枚のCDを重ね、その上にデジカメを置くという解決方法に至りました。

動画の中の動きと現実での動きはメトロノームを使ってタイミングを取ることにしました。完成したムービーの中でピコピコ鳴っている音がその音です。

PSPを縦向きに置くのも困難でした。PSPは両端が丸くなっているため、縦向きに置くことができないのです。そこで結局、ペットボトルにガムテープで貼り付けるという方法をとりました。

 
意外な共生相手
 

PSPを縦に固定するアイテムは午後の紅茶。電気店でもゲーム屋でもなく、コンビニで買ってくることになるとは思いませんでした。

 

 

いろいろなシチュエーションで

室内で十分すぎるほどテストを重ねた結果、どうにか撮影の手順を確立することに成功したので、撮影機材一式を持って外に出てみることにしました。

撮影機材と言ってもCD4枚とか午後の紅茶とかです。

 
外でできるのか
 

近所の公園にやってきました。なんだか逆光になってるみたいですが特に気にしないことにしましょう。

まずはPSPで再生するための動画を撮影し、一旦家に帰って撮影した動画をPSPで再生できる形式に変換します。変換した動画をPSPに転送したら、もう一度この公園に戻ってきてPSPをデジカメの前にセッティングして撮影して確認したら少しずれててもう一度再生してずれててやりなおして・・・

と、と、とにかく、苦労して完成させたムービーをご覧下さい。

 
 

なんだか画面の中の僕が活き活きしてます。普段から常に画面の中に入っていれば毎日がハッピーだと思います。

しかしそんな僕を尻目に、動画の中ほどで一匹のアリがPSPの画面上を歩いています。もしかしたら僕はアリにバカにされているのかもしれません。

 

 

雨に降られる

外での撮影も割とうまくいったので、さらにトリッキーな動画を撮影しようかと思ったそのとき・・・

 
雨天コールド
 

突然の雨に降られました。

PSPもデジカメも雨にぬれて壊れたりしたら大変です。だんだんと日が暮れてくるし、この日の撮影はあきらめて翌日にまた撮影を続けることにしました。


 

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