「街 の小エロ」と書いたが、ハダカのマネキンがはたして少しでも「エロ」なのかというのは大きな問題だ。世の中のありとあらゆるものにエロを見いだしがちな中学生 の時分でも、ぼくはハダカのマネキンにムラムラした覚えがない。もしかしたらハダカであってもマネキンとエロは両立しないのかもしれない。脳の中でマネキ ンをつかさどる野とエロをつかさどる野は全然別の部位と言うことか。「マネキンをつかさどる野」ってなんだ。
ただし中学生の頃のことはたいてい覚えてないので、そういう事実があったが記憶にないだけかもしれない。
マネキンとは言わば抽象と具象の狭間を往き来する妖精のようなもの。人のようであって人ではない・リアルのようでリアルじゃない。そういうものだからストレートにエロを感じるものではないのだろうと思う。
だけど、左のような上半身だけハダカというややフェティッシュなハダカプレイにはややグッとくるものがある。ハダカにネックレスだけ、という演出も心憎い。うん。これは小エロだ。
30過ぎてオヤジになってから開眼する、それがハダカマネキンのたしなみなのかもしれない。 |