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ちしきの金曜日
 
不安な気持ちになる階段巡り
不安な気持ち


 階段にはどこか気持ちを揺さぶる要素がある。
 階段を上った先には何があるのか?という小さな未知への不安と期待が入り交じるからなのか、足腰への肉体的負荷を強要するからなのか、詳しいことはわからないが、あのサスペンス映画の巨匠・ヒッチコック監督は、しばしばこれを効果的に演出に使っていた。

そのあたりを、長崎にたくさんあるすごい階段を使って、独自に検証してみたいと思う。

(text by T・斎藤



●イントロダクション

サスペンスの巨匠、アルフレッド・ヒッチコック監督は、
しばし緊張感を盛り上げる場面で“階段”を使った。

例えば、「断崖」という映画の中に、こんなシーンがある。

・体の具合が良くない妻のために夫がミルクを運んでくる。
・が、妻は夫に対して
「ひょっとして夫は自分を殺そうとしてるんじゃないか?」
という疑惑を抱いており、
・夫が運んできたミルクに毒が入ってるように見えてしまう。

 このシーンを、ヒッチコック監督はどう演出したかというと、
・コップの中に豆電球を仕込み、
・不気味に白く浮き上がるミルクを持った夫が
・階段を上ってくる
というふうに撮った。

つまり、こんな感じだ。


妻のためにミルクを運ぶ夫

まずは普通に、体調の悪い妻のためにミルクを運ぶ夫の図、である。人相の善し悪しはともかくとして、「早く元気になってほしい」という思いを込めてミルクを運んでいる感じが、まぁまぁ出ていると思う。

ところが同じことを階段を上りながらやってみると…


同じく、妻のためにミルクを運ぶ夫

これが階段の効果だ。

夫は本当に信頼できる人なのかしら?
あのミルクには毒が入ってるんじゃないかしら?
と疑念を抱く妻の心が、よく表現されているように思う。

 

長崎の気になる階段たちを見に

さて、上の写真は
とりあえず、ということで家の前の階段で撮ったものだが、
長崎は坂の町だけあって数多くの階段がある。
その中から、“より見るものを不安にさせる階段”を見つけに、出かけたいと思う。


 

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