ソリッドなアスファルトに打ち捨てられたキュウリ。うれしいのかそうでもないのかを含めて、どうしていいのかわからない。都会と野菜とが路上で交錯する瞬間だ。
やっぱり誰かの落し物なのだろうか。どこかで誰かが「あっ、キュウリがない!」と思っているのだろうか。
だからと言って警察に届けるというのもどうなのか。路上にあることでいつもより際立つ野菜ならではのベジタブル感も、見る者をただ戸惑わせる。
●ザ・ドキュメント・もやし
今回の記事、書きながらもあまり自信がないのは、企画を説明した際にウェブマスターの林さんから「道に落ちてる野菜なんて見たことない」と言われたことに起因している。
そうなのか…。私の野菜アンテナが特別に高いだけなのか。世間では道に野菜なんて落ちてない、というのが一般的な認識なのだろうか。
自信をなくしたところに、編集部の古賀さんから「落ちてますよね、野菜!」という心強いメールをいただいた。しかも、実際に見たときの写真も添付されているではないか。 |