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ひらめきの月曜日
 
勇者気分で塔にのぼる


小学生時代にファミコンにハマり、ご他聞にもれずドラクエシリーズで冒険に出まくっていたゲーム世代のわたくし。
札幌の郊外に、いかにもあやしげな塔があるというので、ドラクエの勇者気分で出かけてみました。

(text by 加藤 和美



フィールドをザクザク進む勇者。ドラクエのフィールド曲を口ずさむ。
「チャーラーラーチャララーララチャララーラー…」
あ、なんか見えてきた。
これはいます、何かいますよ。
あきらかに魔王とか指輪の王とかそのへんが住んでますよ。

真ん中のガラス部分に、中ボスがいそう。
素材、デザインともに、見上げるとかっこいい。

ありがたい塔とわかっても、この外見。
やっぱり魔王住んでそう。

…とまあ気分だけは盛り上がりながら訪れたのは、以前「開拓時代にタイムスリップの村」で紹介した「北海道開拓の村」と同じ野幌(のっぽろ)森林公園の中にある、「百年記念塔」。

「北海道」と改称された100年を記念して、また北海道の開拓に尽くした人々への感謝の気持ちをこめて、1970年に建てられた塔で、当然魔王などは住んでいない。

たいへん失礼いたしました。


この日の気温は24度。このコート暑いのなんのって。
ちょっとジェダイの騎士にも見える(言いすぎだが)

ところで今回のわたしの扮装に対し、出発前にけげんな顔をする同行者。

同行者「なにそれ」
わたし「RPGの勇者」
同行者「勇者っていうか、魔法使いだろ」
わたし「ジョブチェンジしました」
同行者「それならFFの白魔道士だろ」
わたし「ちなみに、これは杖です」
同行者「100均のカサだろ。で、他に仲間は」
わたし「いません」
同行者「おぼつかないパーティーだな。それで塔とかのぼったら絶対全滅するだろ」
わたし「大丈夫。あの塔の中はモンスターのエンカウントありません」
同行者「それはバグだろ」
わたし「いえ仕様です」

そんなゲームマニアックスな事前打ち合わせ(?)をすませ、塔の中へ向かう。

(編集部注:加藤さんはゲーム開発が本職です)


フラフラと塔の入り口を探す勇者。
清掃のおじさんとエンカウント。不審な顔をされる。
両側のレリーフに見入っているように見えるが、実はどっちの入り口から入ればいいのか迷っている勇者。
意外にもふつうな階段をのぼる勇者。ドラクエのダンジョンのBGMを口ずさむ。「ターラーターラーターラーラータララーラララララー…」途中から息が切れてだまる。
「エレベーターだ!」と一瞬よろこんだものの、どうやら年中整備中で、関係者しか乗れないらしい。

8階の展望室から、札幌市街を眺める。

こちらは反対側。札幌市のおとなり、江別市側を眺める。
高いところにのぼると、えらくなった気がするのはなぜだろう。
「愚民どもめー!!わはははは」
勇者気分から一転、魔王気分が味わえる。
塔自体は23階まであるらしいが、のぼれるのは8階までだった。上まで行きたい!と、施錠されていた非常階段を開けようとするわたしに対し、「金の鍵がないから無理」とは同行者の弁。

この「百年記念塔」を含め、野幌森林公園は市民のいこいの場で、この日も小学生から年配の方々まで、大勢がピクニックを楽しんでいました。

そんなさわやかな風景の中、モッサリ冬用ロングコートを着た人間(わたし)がウロウロして、雰囲気ぶちこわしにしていたことをおわびします。

おまけに今回ゲームネタばっかりでスミマセン。

市街地から見るとこんな感じ。街になじむ塔。

 

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