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はっけんの水曜日
 
試験勉強のため総集編です
埼玉県・藤原浩一さん(20)


隔週水曜日の16時は藤原浩一さんの原稿の当番ですが今週はお休みです。

なぜならいまテスト期間中だから。彼は現役の大学生なのです。当サイトとしては学生ライターのみなさんには学業を優先させて欲しいと考えています(原稿のせいで進級できなかった、と言われても困るので)。

完全に休みにするのももったいないので、これまで書いてきたものを振り返ってみたいと思います。

ライターとして参加してもらって1年たつのに、いまだに掴みかねる彼の人格に触れることができるでしょうか。

間に合わせの企画ですが、おつきあいいただければ幸いです。(藤原 浩一/林 雄司



ちらしの入ってないティッシュを自主的に配る「(ただティッシュを配りたい」より)
箱ティッシュも配る(「ただティッシュを配りたい」より)
架空の大学、架空のサークル。告知せず。(「新歓するけど、誰も来ない」より)

みんなにはわからないところに立っている

林:こんばんは
藤原:こんばんは
林:あした学校何時からですか?
藤原:11時からです。
林:ってことは8時起きぐらい?
藤原:そうですね。朝やりたいことがあるのでもうちょっと早いかも知れません。
林:きょうは何人と話をしましたか?
藤原:えーと、あいさつは入りますか?
林:あいさつありとなしで数えてください。
藤原:あいさつありだと2人で、なしだと0人ですね。
林:すごいですね。だいたい毎日そのペースですか?
藤原:たまに突然普通にしゃべったりします。
林:なるほど。藤原くんは突然開くときがあるよね。原稿だとこのあたりがそうだと思いますが。

・ただティッシュを配りたい(2006年5月24日)
・新歓するけど、誰も来ない・・・(2006年4月19日)

林:力加減が分からずに、唐突に開いちゃってる感じがします。
藤原:誰もやったことがないことなら、できる!って思うんです。
林:ティッシュ配りも新歓看板もわりと見かけることなんだけど、なにかが違う。手段が目的になっているというか…
藤原:内面の神というか、
林:なに?内面の神?
藤原:あ、いや、何が言いたかったのか忘れました
林:いや、続けて。内面の神というのは?
藤原:みんなにはわからないところに立っている、というか。
藤原:新宿のみんなには。
林:自分が内面の神、であるということですか?
藤原:そうですね、ネタとしてやっていればスポットライトは当たってるじゃないですか、心の中で。
林:スポットライトがあたってたんだ
藤原:あたっていると思えましたね。
林:いまおれ、いけてる!という実感とともに
藤原:同時に「おれ、何やってんだ?」もありますが。
林:自分だけの新しいステージを作った、と言ってもいいのかな
藤原:そこまで考えてはないですけどね。
林:ふーん、そうなんだ。

ヨーカドーでもらってきた段ボール。(「バレンタインから逃げるために篭ることにした、ダンボール箱に」)
指が見えるので中にいるのが分かる(「バレンタインから逃げるために篭ることにした、ダンボール箱に」)
オルゴンボックスだそうです。(「オルゴン不足の現代人」)
温かいらしい(「オルゴン不足の現代人」)
箱に入ってばっかり(「これが箱男だ」)

自分が見えなくなってるんじゃないかと思う

・バレンタインから逃げるために篭ることにした、ダンボール箱に(2006年2月14日)
・オルゴン不足の現代人(2005年12月12日)
・これが箱男だ(2005年9月11日)

林:このあたりもスポットライトあたってたんですか?
藤原:このあたりは逆ですね。
林:暗いほうがいい、ということ?
藤原:スポットライトに当たるのはいかがなものか、と。
林:新歓とかの反動なんだ。これが。
藤原:反動、そうですね。
藤原:まずスポットライトに当たってる人がいて、「それはどうなのか」って言いたかっただけですね。
林:スポットライトに当たってる人、というのは大学で見かけたりするの?
藤原:見かけます。逆に言うと、当たってない人は見えません。
林:昼間の星みたいだ
藤原:たまに自分自身で「見えなくなってるんじゃないか?」って思って
林:ああ、恐怖だ
藤原:怖いのでとりあえず購買部でチョコボールとか買います。
林:売ってくれる。大丈夫だ、ってなるの?
藤原:なります。
林:その感覚はむかし味わったような気もするけど、忘れてた
藤原:「声が出なくなったんじゃないか?」とか思いませんか? しゃべってないと。
林:確かにそうですね。
藤原:もうすぐ万有引力を発見しそうな違和感です。
林:すいませんが、ぜんぜんわかんない
藤原:ぼくもわかりません

 

サークルへの憎しみと憧れ

林:大学ってちゃらちゃらした人ばかり目立ってて、まずそういう中にいるストレスがあるわけだ。
藤原:はい、学食で何も食べてないのにテーブル占拠してるやつとか
林:で、藤原が食べるところがない。
藤原:そうなんですよ。
藤原:友達がいると、その友達が席をとってたりして。そういう既得権益を解体しないと。
林:《サークル》がそれなんですね
藤原:席に関していうと、サー席と呼ばれるものがあります。
林:? サー席について詳しく教えてください
藤原:本来公共の場である学食の席を、サークルの誰かが「サー席」として確保するんです。
林:やくざだね
藤原:ほかのメンバーは、空いてる時間にふらっと行っても、席があるわけです。
林:ロシア革命前だ、それは
藤原:無くなっちゃえばいいのに、いす、と思います。
林:サークルじゃないんだ。なくなればいいのは
藤原:サークルは実は入りたいです。
林:あ、急に素直になった。たしかに新歓の企画とか、サークルへの憧憬が根底に見える。
藤原:そうですね。後輩がほしいです。
林:まあそりゃそうだよね。後輩は女子がいいですか。
藤原:いいですね。確かに女子から「せんぱい」と言われたことがないです。
林:男子校だったからな。あ、でもおれもない。
藤原:そんな!
林:おれ、ずっと共学だったけど、ない。

  続きます >
 

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