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ひらめきの月曜日
 
路上で本を売るということ
あつい

路上で本を売る。そう聞いて、どういうイメージを持ちますか?

私は、駅前やなんかでひっそり詩集とか小説を売ったりするようなのを連想する。それはどこかもの悲しいような風景だ。そもそも、どうにも売れそうにない。

さて、近頃本を出した。出版社を通して発行したのではなく、自分たちで印刷して作った。いわゆる自費出版だ。勢い、普通の書店ではなかなか扱ってもらえない。どうしよう。

あ。

気づいた。そうか、路上で本を売る理由って、こういうことだったのか。

(text by 古賀 及子




路上で本を売る2006

そういったわけで、路上に本を広げにやってきた。

これまで私は路上で本を売るということになんとなくドラマティックなイメージを持っていた。冬の寒い中、夜、恋人やよっぱらいが愉快に通り過ぎる道端にたたずみ、声もかけず、敷物に本を並べてたたずむ感じ。

現実に目を向けてみると、最近では326さん的な「いい言葉」を路上で売っている人をよく見かける。そういう方々はあまりうら寂しいイメージはない。なんか、健康的で明るい気がする。

路上で本を売るということは・1
昔はどこか寂しいことだったけど、最近はそうでもない?


路上へやってきました

もごもご路上で本を売ることについて考えながら、ビギナーにも優しそうな公園にやってきた。

朝10時を過ぎると場所がなくなるほど、路上で何やらを売る人たちがあつまる場所と噂で聞いている。よい場所を確保しようと、かなり早めに到着した。売る気まんまんである。


場所ゲット。ザ・路上だ

路上に本を並べるということ

なにしろ今回が始めての路上。道行く人々にどうやって本をアピールしてよいか分からず、B4サイズのボードに本の表紙や本の中身を拡大したものを用意してきた。


用意したボード類 このように、本内容を拡大コピーして貼った

……こんな感じで大丈夫だろうか。

準備を進めながらなんでか弱腰になってくる。だって、路上で自分の本を売るのだ。自分の、小説をである。なんだろう、このヨボヨボする気持ちは!

路上で本を売るということは・2
売りたい気持ちは大きいが、なぜかやや後ろめたい

そうしてどぎまぎハラハラしながらすべて並べ終わって正面から見てみると、そこにはあまりにも想像通りの「路上で本を売る売り場」ができていた。


そう、これこれ! こういうの!

なんだ、この佇まいのうら寂しさは。敷物が青いから? 売り物が本だから?

路上で本を売るということは・3
やっぱり昔も今も路上で本を売るのはどこか寂しくみえる

けれど、この本とパネルが並んだいかにも路上で本をような(実際そうなのだが)様子を見て、完全にふっきれた。売ってやる、路上で本を売ってやる! 

いよいよ、肝心の販売である。果たして路上で本は、売れるものなのだろうか。


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