小さい頃、色セロファンを目の前にかざして見るのが好きでした。
色によって世界が変わっていくのだ。ピンクなら日常が「非常」感にあふれ、青ならただならぬ寂しさにあふれた風景。
大人になった今も、その癖は変わらない。向こうが透けて見える物体を手にすると、思わず目の前にかざし、向こうを見てみたりする。今も、うまそうなものはまず匂いをかぐ。話がそれた。
ふっと思いついて、日常のいろいろなものでカメラのフィルターを作ってみました。
(乙幡 啓子)
透けるトンを探しに
透けるトン。そう、「透ける」物体・スケルトンな物体を探しに、東急ハンズを全階まわってみた。
意外とないものなのね、これが。透けそうで透けない。鱈とかも透けやしない。透けそう鱈なのに!だじゃれ!
でもなんとか拾い集めてみたのがこちら。
まず失敗作を見て下さい
フィルターになるだろう、と思っても、やってみるまでわからないこともある。以下は失敗作だ。
ま、まあ、こうやっていきなり失敗作を見せられる、ということは、成功したものもお見せできるということである。安心したまえ。
では次ページで一気に個展を開催します。ささ、どうぞ奥へ。どうぞどうぞ。
ところで撮影対象は、以下の通りだ。