Adobe Photoshop(アドビ社のフォトショップ)というソフトがある。写真加工ソフトとして、デザイン関連の現場でほぼデフォルトとなっているソフトだ。かくいう私も、記事で使う写真をトリミングしたりコントラストを調整したりするのに使っている。
超便利。もうこのソフトなしでのデザイン・記事作成は考えられない。でももし何かの事故でフォトショップ(以下フォトショ)が使えなくなったらどうしよう。
と思い立った私は、フォトショなしでどれだけ生きていけるかを検証してみることにした。
(乙幡 啓子)
まず各機能を人力で
「フォトショなしでどれだけ生きていけるか」とはいうものの、もちろん生きていけるのです。私はデザイナーというわけではないし、写真をヘビーに加工するユーザーでもない。一汁一菜、立って半畳寝て一畳あれば、よろしい。
知識は初心者に毛の生えたレベルなので、使う機能も限られている。今回はその中から、人力でいけると思われるものをピックアップし、「なんとか」してみようと思う。
まずはフォトショップを立ち上げてみましょう。プログラムからソフトを起動させてください。
その1:球面
フィルタの中の「変形」から、「球面」を選んでみよう。以下のような画面が出てくるはずさ。加工をほどこす量を調整してOKボタンを押すだけなんだ(HOT WIRED「WEB MONKEY」の和訳記事のようなテイストと思ってお読みください)。ほら、簡単だろう?
さてお次は人力フォトショップの出番さ。やり方は・・・賢明な読者の皆さんなら、もうわかるだろう?
やあ、丸くなったよ。どう見ても球面だね。
・・・。この調子でどんどん紹介していこう。
その2:ノイズを加える
写真加工には私は使わない機能なんだけど、イメージを1から作るときには使う「ノイズ」よ。よく見てね。
ほら、こんな風に、写真全体に砂嵐が吹いているような効果が現れたわ。これを人力でやるとしたら・・・こうかしら。
その3:指先ツール
色と色、モノとモノの境界をあいまいにしたいときに使う「指先ツール」。「指先」という名前からして、いかにも人力でできそうじゃないか?
上の例は極端だったけど、さあ、どうやってやろうか。いい案は浮かんだかい?
印刷が意外としぶとかったね。これはこれで、「古びた食料品店の軒先に貼られた、日焼けしたポスター」みたいな味わいになるから、皆やってみるといいよ。
その4:レイヤーという考え方
次は写真の上に文字を書いてみよう。文字を書くときは、ツールボックスから「文字ツール」を選べばいいのさ。
透明な塩ビ板に描く気分は、亜土ちゃん気分さ!
「陽気なアメリカ人」口調は疲れたので戻す。
というわけで、いろいろ手でいじってみた。 次に、市販のプロダクトに例題を求めてみよう。文字装飾に限定して、人力で版を起こしてみようと思う。