お遍路の基本知識2
お寺に着いてからは、以下のようにお参りするのが作法だ。
@山門で合掌して一礼
A水で手を清める
B本堂にお参り。火をつけたローソク・お線香3本、おさい銭、納め札を納めて、数珠をすりながらお経をあげる。
C本堂と同じように太子堂でもお参り。
D納経帳に記帳してもらう
E出るときも山門で一礼
山門で一礼をするのは、お大師様が山門まで迎えに来てくれているからと考えるため。
各寺にはそれぞれ本堂と太子堂がある。
納経所での記帳にはお金がかかり、納経帳の場合は300円、掛け軸の場合は500円。
それが88ヶ所なので、なかなか高い。
お経の唱え方にも作法はあるのだろうが、これは結構人それぞれになっていると思う。
般若心経が核なのだが、その前後には、開経げ(カイキョウゲ)やら、三帰(さんき)やら、御本尊真言(ごほんぞんしんごん)やら、光明真言(こうみょうしんごん)やら、いろいろとある。
僕の場合だが、お経を唱えるだけでも3分〜4分くらいかかる。
納め札はお遍路中の名詞のようなもの、各お寺の本堂・太子堂に納めるだけでなく、お接待を頂いた場合に相手に渡したりもする。
色は白が普通だが、今までにお遍路を回った回数で色が変わる。
赤→緑→銀→金→錦と色が変わっていき、錦になると100回以上の巡拝者。
その他、お遍路の基礎的な用語を。
- 遍路転がし・・・急な山道など難所となっている場所。僕は何回か、本当に転んだ。
- 打つ・・・札所(お寺)をお参りすること。
- お接待・・・施しを受けること、授けること。食べ物だったり飲み物だったり、時には金銭であったり。基本的にお接待は断らないのが礼儀。
- 同行二人・・・いつでもお大師様と一緒に居るということ。お遍路グッズには、この同行二人の文字が書かれている。
- 善根宿・・・お遍路さんに1晩の宿を無償で提供してくれている場所。
- 結願・・・ケチガンと読む。88ヶ所全てを周ること。
- 道場・・・四国の各県をそれぞれ道場と呼ぶ。徳島は「発心の道場」、高知は「修行の道場」、愛媛は「菩提の道場」、香川は「涅槃の道場」
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