■筆、それは感情がダイレクトに伝わるツール
今回あれこれと筆で書いてみてわかったのは、確かに筆は不便だし汚れる心配もあるし、向いていない場面もあったけれど、書き方ひとつでいろいろできる、ということがわかった。
何かお知らせしたいときは、クッキリ黒々と大きな字で書けばインパクト大。きっちりした楷書で書くと威圧的で、かすれるくらい荒々しく書くと怖いほど。
反対に、丸くてかわいい字を書いたり、ささっと絵を添えるのも簡単にできる。
書き手の感情を、そのまま出しやすい筆記具ではないだろうか。
とまあ真面目な話はともかく、毛筆の目立ち度はかなりのものだった。
皆さんも、ここぞとばかりに主張したいことがあるときは、ぜひ筆で書いてはいかがだろうか。きっと気持ちが伝わることだろう。
が、しかし油断してはいけない。
上記のように「三万円返して下さい」と実家(静岡)の弟にFAXしたところ、数日後、返信のFAXがきた。
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毛筆返し!しかも、金は返す気なし! |
弟が書道五段だったのを忘れていた。
しかも今も習っている、現役五段だ。
字の崩し方といい、筆運びといい、さすがにうまい。無駄にうまい。
ここで教訓。
うかつにも、自分より字がうまい相手に、えらそうな字を書かないように気をつけよう。 |