外でも突然の睡魔に襲われるぞ
パソコンに向かう仕事だけが眠気を誘う訳ではない。 外にいたって気を緩めると睡魔はやって来る。
例えば信号待ちである。
信号が青に変わるまでのちょっとした時間、これが危ない。学生時代に配達のアルバイトをしていて、信号待ちの間に眠ってしまった事が何度かある。後ろの車からクラクションを鳴らされて目が覚めるのだが、これほど心臓に悪い目覚めはない。
でも寝てないシールを装着していれば全然寝ているように見えない。 青になるまでのわずかな時間ではあるが、貴重な睡眠をゲットである。
ただこの場合、誰を欺くために寝てないシールを貼るのか、僕にも分からない。
電車で寝るのは危ないぞ
電車の揺れも眠気を誘う。いくら日本の治安は良いと言われていても、スリや置き引きの被害がない訳ではない。電車での無防備な熟睡は危険なのだ。
そこで寝てないシールの出番である。 例えば下の写真をご覧いただきたい。
画面右手に登場した人物がスリだったと仮定しよう。あくまでも仮定である。
僕が眠っていたとして、隣りの席が空いている。これはスリにとって絶好のターゲットであろう。熟睡している人間の横に座り財布を抜き取る。プロのスリにとってこれほど容易い仕事はない。
だが、いきなり犯行に及ぶ前にスリは僕の眠りの深さを確認するに違いない。
一見寝ているように見えたけどコイツは寝ていない。 寝てないシールによって、スリは完全に騙されてしまうのだ。
こうなるともう、スリはターゲットを変更するしかない。 寝てないシールがスリの被害から僕を守ってくれた瞬間である。
このように、私たちの日常には危険が溢れている。なるべく目を見開いて周囲の状況を把握する必要がありそうだ。しかし、どうしても眠くて我慢出来ない。そんな時は寝てないシールを装着すればいいのだ。
寝てないシールに守られながら電車に揺られる事30分、デイリーポータルZの編集会議が行われる都内某所に到着した。来週以降の企画を相談する重要な会議である。