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フェティッシュの火曜日
 
対人スキルが高すぎる人
平田さんは人なつっこい笑顔が特徴です


平田(仮名)さんは誰とでも仲良くなる。

掃除のおばさんと飲みに行く。勤務時間中に会社の近くの喫茶店で店番をしている。海外旅行に行けば現地ガイドの家に行ってごはんを食べる。仲良くなりかたが普通ではないのだ。

一時期平田さんとはいっしょに働いていた。そのときはそんな人もいるのかと思っていたが、平田さんと会わなくなって2年、そんな人に出会わない。

やっぱりあの人は特殊なんではないか。そう思って、ふつうの人なんだけどインタビューをしてきました。(林 雄司



事例 1

平田さんは掃除のおばさんやビルの喫茶コーナーのおばさんと飲みに行っていた。もちろん掃除のおじさんとも仲がよかった。


−−−どうしたら掃除のおばさんと飲みに行くことになるんでしょうか。

最初は、ビルの喫煙コーナーで一緒になって。仕事たいへんですか?とかそんな話をしました。仕事の愚痴を聞いたりして。 で、僕がジャズを聞くって言ったら知り合いがジャズの店をやってるのでいこうって誘われて。

−−−ジャズの店に行ったんですか?

ええ、高い店でした。

喫煙コーナーで話をするのと、ジャズをいっしょに聴きに行くあいだにずいぶん距離があるように思う。愚痴、 がポイントなのだろうか。

かつてここに喫煙コーナーがあった

−−−愚痴を聞くというのは意識的にしているんでしょうか。

愚痴をふくらます方向で話をすることが多いですね。 「わかるわかる」「なるほどー」という相づちで。

−−−話は聞いてるんですか。

聞いてますよ…。………。いや、あまり聞いてないこともあるかな。最近ちゃんと聞いてないことがばれないようになってきたのが、ちょっと怖いですね。でも愚痴を聞いていれば僕のことを話さなくていいので。沈黙がないので安心します。

−−−なんでそこで沈黙を恐れるんでしょう

話が終わったら自分の席に戻らなきゃって思うんです。 ビルの中にいるので、自分のなかでサボってないという言い訳ができます。


事例 2

席にいないと思ったら、会社の近所の喫茶店で店番をしていた。


−−−どうしてそのようなことに?

そこはよく行ってた喫茶店で「僕も将来喫茶店やりたいんですよ」って話をしてました。

−−−ほんとうに喫茶店やりたいんですか?

これは本当。いまは思ってないけど当時は思ってました。 儲からないと言っていたのでやめましたが。

−−−そして店番までの経緯は

いつも高橋真梨子のCDがかかっていたので、ジャズのCDを持って行ったりしました。 そうすると主人が「ちょっとお願い」って言って両替に行ってしまうので、その間、店番してました。

−−−やっぱり唐突な感じがするのですが

お客さんが少ない店だったんです。いつも客が僕ひとりでした。その沈黙が怖いのでお店の人と話してしまうって流れですかね。

簡単に表すとこんな感じ

場所は悪いけど、人通りが少ないから会社の人にばれることがない。いつもそういう店を探していくので、自然と客が少ない。で、店の人としゃべる。


事例 3

バリに旅行した際、現地ガイドと仲良くなってガイドの家に行ってごはんをごちそうになった。


−−− きっかけはなんだったんでしょう

「ひとりだったんで、ガイドがプラン通りの観光をするか、おれと個人的に遊ぶのとどっちがいいかって聞かれて、個人的な方を選びました。」

−−− ぼったくられるんじゃないですか。

ぼったくられないように気を使いました。

−−− どのようにして?

愚痴を聞きました。ガイドがつきあっている女の子についての愚痴も聞きましたね。必死です。

−−− 愚痴を聞くってすごい力ですね。

地元の人が行くレストランとかに連れて行ってくれました。インドネシアの銀行がやばいということも教えてくれました(その後、インドネシアで暴動がおこる)。で、観光も後半になって、行くところがなくなったのか、「おれんちに行こう」って連れて行かれました。

−−− 家はどうでしたか

16人家族で、僕らふたりがごはんを食べているようすを遠くからじっと見てました。

−−− どうでしたか

辛かったですが、楽しい。最高って言いました。

歩く平田さん
 

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