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はっけんの水曜日
 
ビーサンをハイテク化する

そーっとな。

履き心地はどうだ

完成したエア島ぞうりにいよいよ足を通したい。

・・・

履いた瞬間、沈んだ。体がふわふわしている。数歩歩いてみたが、なんというか大地が揺れているようだった。ある意味夢のようだ。履き心地、という点に限ってコメントするならば、悪くない、と言えるだろう。だけどこれ歩きにくい、なんて口が裂けても言えない。

エア島ぞうり2006。
これで出かけよう。

 

ふわふわ。

エア島ぞうりで街に出よう

これ、履いて立っているだけなら気持ちがいいかもしれない。だけど歩こうとすると地面に伝わるはずの力が四方へ発散されてしまうような感じがする。履き心地と歩きやすさはイコールではない、ということを初めて知った。でもせっかく作ったのだ。とにかく歩いて疲れ方を検証したい。


とりあえずエア島ぞうりを履いて近所をうろつきまわってみることにした。

てくてく、ふわふわ
ふわふわ、てくてく

歩き始めてしばらくしてから大雨になった。傘をさしながらふわふわのぞうりで歩くだけで精一杯だったため、写真を撮る余裕がなかった。歩きながら思ったのだが、沖縄ではスコールみたいな大雨がよく降る。さっきまで晴れていたのに、いきなり土砂降りになったりするのだ。そんな時、スニーカーとか履いていたらびしょ濡れだが、島ぞうりならば濡れてもへっちゃらだ。またひとつ島ぞうりの優位性が明らかになった。


あれ。

変化は突然現れた

30分ほど歩いたところでなにか急に歩きやすくなった気がした。ついに足が(むしろ脳が)ハイテク島ぞうりに慣れてきたのかと思った。いつも履いているやつよりも楽な気すらする。

と思ってエア島ぞうりを見てみると、なんと自慢のエア部分がなくなっていた。あれ。

ポロリだ。
あわてて引き返すと、やっぱりあった。あの急激に快適になったあたりにエアソールだけが落ちていた。ゴム用のボンドとシリコンでかなりがちがちに接着したつもりだったのだが、どうもエアソールのぷよぷよ具合がうまく接着力を逃れてしまったらしい。こうしてエア島ぞうりは狩られる前に壊れた。

 

ずぶ濡れだ。

どうでもよくなってきました

右足のエアがなくなったが、これで左右の疲れ具合が比較できるかも、と思いそのままとぼとぼと歩き続けた。目の前にフェンスがあったので沿って歩いていたら米軍基地のゲートに着いた。せっかくなので記念写真を撮る。一本しかない傘は三脚に乗せたカメラを守っているので被写体の僕はずぶ濡れだ。しかも片足だけふわふわしている。もうどうでもいいや、と思った。

 

むりやり結論

行き帰りでざっと二時間くらい歩いてみてわかったことがある。島ぞうりはソールが厚いと歩きやすい、ということだ。エアソールの外れた右足は、ふわふわの左足に比べてとても歩きやすかった。まあどちらが疲れたかといえば両方疲れたわけだが。しかし単にソールを二重にするだけでも長距離を歩く場合、足への負担がずいぶん減るような気がしました。これから島ぞうりで旅に出ようと思っている方、底を二重にしてみるといいと思いますよ。間違ってもエアとか入れない方がいいです。

再びローテクに。

 

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