水中メガネを装着
お茶の味を確かめたら、水中メガネを装着して周りの景色をながめてみよう。 実験は公園で行なったので、周囲の木々の緑がより濃くなるはずだ。
顔を下に向けたまま、お茶の入った水中メガネを慎重にはめ、しっかりと固定して顔を上げて周囲の景色をながめようという算段だ。
だが、実際にやってみると、中にはめた水中メガネ(小)が外側の水中メガネ(大)と干渉して、そのすき間からお茶がじょぼじょぼと流れ行く。 これではだめだ。 しかも、流れ出るお茶が好むと好まざるとにかかわらず、ずんずんと鼻の中に入り込んで行く。 苦しい。
そしてそもそも、内側の水中メガネが顔面から浮いてしまい、目の中にお茶が入り込んでしまう。 これではまったく意味がない。
面倒なので直接やる
お茶の説明書きに、「目に入れてはいけません」とは書いていないので、直接やっても大丈夫だろう。
ちゃんと実験しよう
内側の水中メガネを外したら、なんとかお茶をメガネ内に保つことができた。 しかし、少しずつではあるがお茶が漏れてしまうので、いそいで実験しなければならない。
結果発表
ひと通り比較したので結果を発表しよう。 水中メガネで見た景色は、どのお茶も色の薄いサングラスを通してみたような景色で、結局濃いお茶の色の違いはこの方法ではわからなかったので、ボトルに入ったお茶の色で判断することにした。 それに、濃いお茶は味が濃いのであって色の濃さはそんなに違わなかった。
伊右衛門 濃いめ(サントリー)
味の濃さ:のっけから何だが、「伊右衛門濃いめ」はとても濃い。口に含んだとたん茶葉の香りがおどり、その後お茶特有の渋味が舌の上に広がる。 こんなに濃くていいのですか?ってほどに濃い味の緑茶だ。
色の濃さ: 色の濃さと味の濃さはおおむね比例するようで、伊右衛門濃いめは比較的濃い茶色だが、濃い濃いっていうほど濃くはない。
濃い生茶(キリンビバレッジ)
味の濃さ:もともとの生茶自体が、いわゆる緑茶的ではないため、この濃い生茶もそれにならった味付けになっている。率直に言って濃くない。 今回調査した他の商品とは目指す方向性が違うのだろう。
色の濃さ: こちらは、並べて見比べても区別がつかないくらい濃さが感じられない。
お〜いお茶 濃い味(伊藤園)
味の濃さ:元祖濃いお茶ともいうべき伊藤園の「おーいお茶濃い味」だけあって、しっかりとした安心感がある味だ。初めて飲んだ時にはとても濃いという感じがしたが、伊右衛門に比べるととても薄い気がする。 とくに、茶葉の香りがやや少ない。
色の濃さ: 濃い。味の濃さのよりも色の濃さが目立つ。逆に言うと見た目の割に味は薄いということか。
濃純茶(ポッカコーポレーション)
味の濃さ:びっくりした。とても濃い。この日飲んだ濃い茶の中で最も濃い。しかも、茶葉の風味もとてもよく、渋味もしっかりとしている。 まったく意外だ。濃いお茶界のダークホースだ。
色の濃さ: 色はそれほど濃くない。ポーカーフェイスな奴なのだ、濃純茶は。
濃いお茶はおいしい
ひと通り飲み比べたが、やはり濃いお茶はおいしい。 この濃さが、ふつうのお茶と同じ値段で手に入るというのは、格差社会の現代においては非常に喜ぶべきことだろう。 そして、色の濃さはあまり重要ではないということもわかった。 なぜなら、普段ペットボトルのお茶はボトルのままで飲むので、ラベルをはがさない限りお茶の色には気付かないからだ。