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フェティッシュの火曜日
 
街の化石さがし
8月中旬、大通のビルにて。
駒澤苫小牧のパネルを見ているようですが、
実は化石を見ています。


まったく同じ時期に、偶然にも2人の友人から「化石を探しに行こう!」と誘われました。

「化石ってどこに?」と聞くと、「主に札幌駅周辺とか、大通とか、とにかく街の中」とのこと。

2人の話を聞くに、どうやらビルに使われている大理石などには、化石が埋まっているらしいのです。
実際に外出先で探してみると、なるほど大理石の壁や床にそれらしきシルエットが。

こんな身近に化石が!!

というわけで化石好き2人を連れて、化石さがしツアーに行ってまいりました。

(text by 加藤 和美



■「化石さがし隊」結成

「化石を探しに行こう!」と言い出した友人と私の計3人で「化石さがし隊」を結成。メンバー紹介はコチラ。


隊長:
化石への熱意から隊長に任命。「化石は恐竜より貝」と語る。化石を探すと周囲が見えなくなり、物にぶつかったり、呼んでも反応がなくなる。
隊員1号:
私です。撮影係。なんか埋まっているものが好き。
腰が悪くて長時間かがめないのと、体力がないのが弱点。
隊員2号:
熱心に探す根性を持っているが、化石探索中に通りすがりの人たちからジロジロ見られることに対して恥じらいを捨てきれない。アンモナイトが好き。

こんな3人で出かけてきましたよ。

今回参考にさせていただいたのは、北海道新聞から出版されている「探そうビルの化石」という本。


子供向けなので、内容がかなりわかりやすくて親切。
細かい地図や、化石の写真、化石の場所が細かく記載されている。

この本によると、ビルに使われている石灰岩や大理石のうち、「堆積岩(たいせきがん)」と呼ばれる種類の石に化石が入っているとのこと。

またこの本では、札幌市内を始めとした道内各地の、化石が入っている建物がたくさん紹介されている。

まずは本で紹介されている場所に行ってみることにした。

 

この黒い部分にあるらしい。
看板が立てられているので、もぐりこんで探す。

■本の指し示す方向に

札幌駅にあるショッピングモールに行ってみた。
この本によると、右図の黒い柱部分(赤い矢印参照)に、化石が入っているという。

黒い柱は何本もあったが、本には、「どの柱か」「柱のどの位置か」まで図解つきで説明されている。
図解を頼りに柱を見つけて、表面の化石を探し出すのだ。

化石さがし、開始〜!


3人でそれぞれ化石を探し始めて数分後、熱心に柱を眺める隊長と隊員2号を見てフト我に返る。

「化石を探している姿が怪しい」

ということだ。


土曜の午前、札幌駅。
人通りの多い駅構内で、壁を凝視する人。
壁に向かってしゃがみこむ人。
壁を指さしてマジメな顔で議論する人々。

確かに怪しい。
しかし化石を見つけるにはかなり集中しないといけないので、探している本人は周囲のことまで気にしちゃいられないのだ。これが。

ゴミ箱の後ろも探す。ゴミ箱をあさっているかのようだが、本人は夢中でわかっていない。あとで写真を見て愕然。
開始早々、ショッキングな出来事が。子供に指を指された…!本人たちは気づいていないので、黙っていよう。

 

本当にあったよー!一同大興奮。腕足貝の銃断面。

■見つかったよー

本にしたがって探してみると…あった、写真と同じ化石だ!
本で紹介されているのだから、あるのは当たり前なのだが、それでもやはり見つかった時は一同大喜び。

こちらの柱では、黒い石に白く浮かび上がる化石を見ることができた。
かなりはっきりしていて探しやすい。

本に載っている以外にも、「これ化石かな?」というようなシルエットもあったのだが、いかんせん素人なので確証なし。


これも本に載っていた、三角錐貝。
こちらは本には載っていなかったが、おそらく塔形の巻貝の仲間ではないかと。

 

■次はホテルだ

札幌駅近くの某ホテルへ場所移動。
本によると、ここのロビーの床にはアンモナイトがたくさんあるという。
ホテル従業員の方の視線を気にしつつ、こそこそと化石さがしスタート。

本に載っている図解を頼りに、ホテルのロビーを(できる限り)さりげなく歩くが、3人とも視線は床に釘付けなので、「怪しい感」があることは否めない。

「柱から1メートルくらいのところにあるらしいよ!」
「もうちょっと右じゃないか」
「そのへんだ!」
「ないぞ!?」
「あーーあった!!」
「アンモナイトだ!!」
「でかい!!」
「すげー!!」

…というようなやりとりを小声で交わす。
宝探しみたいですごく楽しい。ホントに楽しい。
特にアンモナイトのような、見た目にもハデな大物が見つかると感動する。


こちらのホテルの床はかなりアンモナイトが多かったので、感極まった隊長が

「ここはアンモナイト畑だ!」

と、つぶやいたのだった。
うん、そうだね。
ここはアンモナイト畑だね(うっとりした目で)。

こそこそ探しているつもりだが、いかんせん遮蔽物がないので隠れられない。
エレベーターの挙動を気にしつつ、エレベーターホールで化石さがし(人が来たらそ知らぬフリをする)
床からアンモナイト発見ー!この本、背表紙が定規になっていて便利!測ってみると約14センチ。 こちらは16センチを越す大物だ!
あっちにもこっちにもアンモナイト。パラダイスだ。 ベレムナイト(イカに似た生物)の化石も発見。
これまたクッキリして見事!


■大型量販店へ

大量のアンモナイトに気を良くしたわれわれは、札幌駅近くの量販店に移動。

いざ行ってみると…エレベーターホールには、ポスターや看板、商品が並べられていて、あまり壁が露出していない!

「そんなー!」
「せっかく化石があるのに、隠しちゃうなんて!」
「もったいない!」

などと文句を言ってはみたが、店が見せたいのは化石ではなく商品だ。
もう化石しか見えないわれわれ。


またここに関しては、本に具体的な場所まで載っていなかったので、自力で探すことになった。
しばらく探していたら、右側にいる人が不思議そうな顔をした後、ちょっとどいてくれた。あああ、すみません!
ここに化石があるかもしれないのに…!と身もだえする。
看板があるので探せず。地デジめ!(逆恨み)
ぶら下がっている携帯デコグッズの後ろに、化石のある壁が。かきわけて化石さがしを試みるが、暗くて見えない…。
それでもウミユリの化石を発見。 こちらはタテに切られたウミユリと、ヨコに切られたウミユリ。


 

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