デイリーポータルZロゴ
検索天気地図路線このサイトについてランダム表示ランダム表示


フェティッシュの火曜日
 
街の化石さがし

■地下鉄にもある

アンモナイト畑に興奮気味の一行は、地下鉄東豊線さっぽろ駅の通路にやってきた。

本によると、この通路の柱から、おもにウニの化石が見つかるらしい。
以前「アンモナイトまみれ」で三笠市立博物館にうかがった際、館長さんからウニの化石をいただいた。
もちろん今でも大事に持っているのだが、そのウニの化石の断面が見れるのだ。

個人的にウニの化石に思い入れがある私は、うきうきしながら探し始める。

柱と向き合う人々。
駅員さんの視線を気にしながらも、化石を探す。
いただいたウニの化石。仲間に会わせてあげるからね! 矢印が指しているのがウニの化石の断面。でかい!
山なりになっている方の真ん中が肛門、まっすぐな方の真ん中が口だそう。 とにかくここはウニの化石が山ほどあった。
ウニ好きにはたまらない場所だ。
切断した石を上下で使っているので、このように対称的に化石が入っていることも多々ある。 地下鉄南北線への連絡通路。サンゴがあるというので探したけれど見つからず。素人には難しい…!

 

■思わぬところにも

札幌駅から、ひと駅となりの大通駅周辺へ場所移動。

隊長が急に
「ATM!確かATMにもあった!」
と言うので、てっきりお金をおろしたいのかと思いきや。

地下道の片隅にある小さなATMコーナー。
私もここはよく通る場所だ。

隊長がATMコーナーの壁にはりつくようにして見ている。
本をめくると、確かにここにも化石があった!
こんな狭いエリアに4つも化石がある!?

なんてゴージャスなATMコーナーなんだ!

ATMコーナーの壁を見つめる2人に、通行人が不審な視線を向ける。
床板サンゴの化石。こりゃー素人にはわからんわ。 カイメン動物の化石。
化石になってもモコモコしてそうだな君。

 

■百貨店の入り口にて

大通にある百貨店の入り口にも、化石がいろいろとあるらしい、というので行ってみる。
場所がら人通りが多く、道行く人にジロジロ見られながらも化石を探す。

しかしこの石は確かに“化石が入っていそう”なのだが、色が薄いので見にくく、探すのはかなり困難だ。

二枚貝らしきものをいくつか見つけて、
「ありそうな石なんだけどー!」
と身もだえしながら、結局たいした収穫はなし。残念。

この百貨店の入り口付近にいろいろ化石があるらしいが…人通りが多いなあ。
しかし人目も気にせず化石を探す隊長と隊員2号。
そしてそれを撮影する隊員1号(私)。
アンモナイトらしき、くるくる巻いた影を発見!
しかしかなり色が薄い。

 

■いこいの場にも化石あり

歩きづめなので、化石さがしはけっこう疲れる。
休憩するために、地下街にあった休憩スペースに。

隊長がまたしても
「ここにもあるんだよ、化石!」
と騒ぎ出した。

あなたは化石センサーですか。
どうやら本を暗記するほど読み込んでいるらしい。

石を眺めて約3時間。
このあたりになってくると、なんとなく「この石からは出るなっ!」と感覚でわかってくる。

本にも、出る石・出ない石が写真つきで紹介されていたが、本を読んだだけでは「出る石だ」とまではわからなかった。
しかし石を探しているうちに、体でわかってきたのだ。

隊員たちとも
「この石は?」
「出ないやつだねー」
「こっちは?」
「あるかもしれないけど、色が薄いから探しにくいタイプなんだよねー」
という会話が飛び出し始めた。
習うより慣れろだ。

地下街にある、ちょっとしたいこいの広場。
展示を見たり、座ったりできるスペース。
なるべく皆さんのお邪魔にならないように、と心がけているが、化石を探す姿はどう遠慮がちに見ても怪しい。
ややハッキリしないものの、大きめのアンモナイトをいくつか発見! やはりぐるぐる巻きのアンモナイトは、探していても楽しい。
矢印の場所にアンモナイトがあるのに〜!結局この2人は腰を上げなかったので、ここのアンモナイトはあきらめた。
 

さて、本に載っている化石をたくさん見たことだし、ここからはひとつ、本に載っていない化石を自分たちで探しだそうじゃないか!

…といいつつ、本当に見つかるかは不安だ。
1人で気合じゅうぶんの隊長を筆頭に、再び札幌駅周辺へ。


 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ

 
Ad by DailyPortalZ
 

アット・ニフティトップページへアット・ニフティ会員に登録 個人情報保護ポリシー
©2012 NIFTY Corporation