本当に100mだろうか
とても苦労しながらも、なんとか100mを測り終えた。
西新宿の真ん中で、なぜ釣り糸の絡まりをほどいているのか疑問を感じながら作業を続けた。
こんなに大変だとは思っていなかっただけに、100m目を測り終えた時は、達成感すら感じた。
しかし、達成感は感じたが、大きな問題が残った。
それは、この釣り糸の長さが本当に100mだろうかということだ。
10m測るごとに糸を切り、次に測った糸と結んで計測を進めたため、結び目のぶんだけ短くなっているはずだ。
わずか数センチの誤差だろうけれど、心配である。
さらに、考えてみると最初の10mの糸も、きっかり正確に10mなのか確認もしていなかった。
もっと言えば、最初の1mを測った時の定規も、本当に正確な定規なのかも疑問である。
なんてったってZ君の定規だし。 |