3年ほど前、当サイトで私は茶室をしつらえました。が、予算と素材と技術が やる気に追いつかず、ぶっちゃけ惨憺たる作品となってしまった。畳も用意できず、変な市松模様の床で、何が「なんとかそれらしくなった。」だ。
以来、ずっと再挑戦の機会をうかがっていたわけだが、最近になって、ニュースで「組み立て式茶室」の存在を知った。お父さんの憧れるような、あの防音室やミニ書斎にも似た風情。
先を越された。くやしい、と思った。
そこで今回、よせばいいのに張り合ってみたい。 向こうが本格的お手軽茶室なら、こっちは「ポータブル」ぶりで勝負だぜ。3年前のよりも進化させ、しかも持ち歩けるようにしてやる。
(乙幡 啓子)
強化型茶室、でもインテリアはいつもと同じ
リインフォース(強化)ということで、ダンボールなど使っている場合ではない。今回はアクリル板だ!などと息巻いて東急ハンズに行ったけども、やっぱり加工のしやすさでスチレンボードにしてみた。発泡スチロールよりもきめ細かく、扱いやすい。
そして、前回金色の絵の具で塗っただけの壁を、今回は金色の和紙でちゃんと整えてやる。表具屋気分である。
というか、また金色にするんだ、壁。他にも、気がつくと丸窓をあけていたり、無意識のこだわりが私にもあるようなのである。
そして今回も「ツメの甘さ・タイム」は訪れた
ここが一番の改良点なのだが、板と板とのジョイント部分を、L字型の部品でネジ留めしようと考えたのだ。そうすれば、何度でも組み立て・分解ができ、持ち歩きにも便利だ。
買いに行ったネジ・クギ売り場でこまごました品々と向き合いつつ、小一時間ほど慣れない見積もり。そして選び込んだアクリル製L字部品が・・・。合わない。
さて、できあがりをごらんください。