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ちしきの金曜日
 
千葉港キリンめぐり


海鳥とキリン

旅心をかきたてられる季節、秋だ。

ここのところなんだか非常に多忙なのだが、ここはひとつちゃんと旅心に誘われておくべきかと思い、ちょっとした小旅行に出かけた。

キリンを見に。

(text by 大山 顕



■ガントリークレーンにぐっとくるのよ

冒頭の写真はガントリークレーンというものだ。みなさん名前はご存じなくとも、その特徴的な姿に見覚えがあることと思う。

荷を積みおろしするために岸壁にすえられた巨大なクレーンで、その姿かたちから「キリン」と呼ばれたりする。ウォーターフロント の工業地域によく見られるものなのだが、このキリンさんにはかねてからぐっとくるものを感じていた。本物のキリンよりかわいいと思う。いや、かわいいって いっても大きいものは高さ50メートルぐらいあるんですが。


キリンとの出会いは唐突に

「キリンを見に旅に出た」などと書いたが、実際はちょっとちがう。

少し変わった遊覧船があると聞いたので乗ってみたらキリンがたくさんいたのだ。


絵に描いたようなそっけない味のある待合室

見所は工場。というかそれしかない港めぐりコース。その旨自ら申告。正直だ。

千葉の港、その名も「千葉みなと」という駅のすぐそばから発着するこの遊覧船。何が「少し変わっている」のかというと、上の待合所に掲げられている航路案内を見ても分かるように、船から見えるものは工場しかないのだ。

実際乗ってみたら、ほんとうに工場しか見えなかった。ふつう遊覧船って、風光明媚な自然の風景を楽しむために設定されているものだと思うのだが、どうなんだろう。

工場好きとしては工場群を風光明媚と認定していただけるのはまことにうれしい限りなのだ が、その真意はさだかではない。ただ、船は一日一本しか出航しないというのが何かを物語っている気はする。


見所は工場。というかそれしかない港めぐりコース。その旨自ら申告。正直だ。

工業地域を風光明媚と位置づけかねない暴挙ぶりは、待合室の隅にひっそりとあった海外の方向けの案内板からも察することができた。なんとこの地を「ベスト・ オブ・千葉」としている。「エンジョイ」とも。

日本人すらほとんどいないのにはたして外人さんが来るものだろうか、とかいろいろ思うところはあるが、千葉県民としてこのスタンスは末永く大事にしていきたいと思った。


 

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