先週、土浦の花火大会の帰りに常磐線に乗った。
めったに乗らない電車なので外の景色を眺めたいのだが、夜なので自分の顔がうつりこんでよく見えない。知らない町の灯りが流れてゆくさまを見たいのに。
夜の電車は外がよく見えない。
旅気分を大いに味わうために、夜でも外の景色がよく見える装置を作りました。発明です。
(林 雄司)
これが発明です
技術的な説明はおいておいて、まずはその装置をご覧ください。
顔が小さく見える効果もあります。
小学生のころ、ほぼ同じものを作ってテレビに出る人の真似をしたことを思いだした。ニュースキャスターやビートたけしの真似をした。でも家族にいちばん受けたのは7チャンネルとか砂嵐を表現するために「ぶぇええー」と言いながらへんな顔をしたときだった。
ちなみに斜めから見るとこうなっている。
顔に不思議な陰影が
通常の電車では、車内の明りをガラスが反射してしまい外が見えにくい(図1の状態)ため、明りを遮る(図2)ことで夜景を見えるようにするのだ。
明りを完全に遮るために、窓枠にはゴムパッキンをつけて密閉性を高めた。
図解するほどでもないですが
旅気分にさせる効果を
ではこの装置を使って見ることができる美しい夜景の数々をどうぞ。すばらしい効能!
彼女が喜ぶロマンチックな夜景から
インダストリアル趣味の彼も満足
写真だとあれだが、めくるめくパノラマなのだ。
ふだんの何気ない電車が旅のようになった。
寝台列車や夜行バスからの景色が妙に記憶に残るのは、車内の明りが消えているからではないだろうか。車内が暗いので夜景がよく見える。夜に離陸する飛行機は客室内の明りを落すが、そのとき見た滑走路の光できゅんとしちゃったりしてないだろうか。僕はしている。
3年前に乗った寝台列車からの景色
使用方法
では使いかたです。
後ろから
斜めから
箱を窓に密着させるのがポイントです。
思わず興奮!
この通り、使い方はとても簡単。簡単ではあるが、やや人目を引く形状であるため、電車がすくまで往復していたら大船まで行ってしまったことを白状しておきたい。