所用でラスベガスに行くことになった。ラスベガスといえばカジノである。僕は賭け事にあまり興味がないのだが、せっかくなので本場のカジノに挑戦してみようと思った。ビキナーズラックという言葉もある。ひょんな事から億万長者、なんて事もない話ではない。
とはいえ、あまり期待し過ぎてもアレなので、軽い気持ちでカジノに挑む事にした。少しでも当たればおなぐさみ、という事で。
(text by 住 正徳)
宝くじの高額当選者を分析しよう
旅立つ前に、日本宝くじ協会がまとめた「宝くじ長者白書(H16年度)」から高額当選者の特徴を探ってみた。1000万円以上の当選金を受け取った高額当選者1,171人を対象に行ったアンケートをまとめた結果である。 まずは性別と年代から、高額当選者の特徴を探る。
男性が過半数を超えていて、年代は50代、60代が多い。 年齢・性別以外のプロフィールを見ると、職業は「会社員」が全体の約4割りを占め、それに無職(17.8%)、主婦(14.9%)、自営業(11.6%)と続く。イニシャルでは、男性が「T.K」、女性は「K.M」の人が1番多いという。 ここまでは、僕のプロフィールに近くない。 自分のプロフィールを変える事は出来ないので、高額当選者たちの購入パターンを参考にしてみようと思う。高額当選者たちはどのようなパターンで宝くじを購入しているのか?
ビギナーズラックは本当か?
今回のカジノ挑戦における僕の唯一の強みは「ビギナーズラック」である。宝くじの高額当選者たちはどうだったのか? ビギナーだったのか?
ビギナーじゃなかった。 10年以上買い続けてる人が一番多く、購入歴が浅いほど当たる確率も低くなっていく。
せめて掛け金の参考にしよう
プロフィールもダメ、ビギナーズラックもダメ、となれば後は購入枚数を参考にするしかない。高額当選した際、何枚の宝くじを購入していたのか? その枚数を参考に今回のカジノの掛け金としたい。 そもそも、アメリカのカジノと日本の宝くじを比較しても参考にならないのかもしれないが、そこはざっくりと「ギャンブル」という括りで自分を納得させた。
無回答を除くと、購入枚数は「10枚」が一番多かった。 という訳で、今回は一番安い宝くじ約10枚分に相当する「10$」を元手にカジノに挑戦することにした。