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ちしきの金曜日
 
ガンダムについて考える人たち

●ガンダム世代が考えるガンダム

  子供の頃にガンダムに夢中になった世代というと、現在はいくつくらいになっているものだろうか。それなりに幅広い年齢層の人がそうなってくると思う。

 協力してもらったのは知人の鹿野さん。33歳の私より少し年上だが、ほぼガンダム世代と言っていいだろう。調べるに当たり表情の変化を見るため、まずはニュートラルなイメージとして草原を思い浮かべてもらう。頭の中に広がる緑の平原。

 そしてそこで「ガンダム」と書いた紙を見せる。テーマとの出会いの新鮮さを出すためだ。


草原
ガンダム

 …かっこよくなっているような気がする。どこか優しげな草原の表情もいいのだが、頭の中がガンダムになって、りりしくなっているのではないだろうか。


── どんなガンダム考えてましたか?
鹿野 「ビシッと立ってるガンダムです。プラモデルの箱の絵に描いてあったような」
 

王道のたたずまい

 まさに「ザ・ガンダム」という趣き。ここに来てやっとかっこよくてガンダムらしいガンダムが出てきたと思う。正統なガンダムのイメージだ。

 ガンダム世代のオーソドックスな例が出たが、同じような年代でも女性の場合はどうだろうか。

 お願いしたのは知人の武藤さん。私と同じ年の異性という部分でも興味がある。鹿野さんのときと同様、「草原─ガンダム法」で思い浮かべてもらった。


草原
ガンダム

 草原との違いがかなりくっきりと出た。視線を上げているのは真剣にガンダムのことをイメージしているからだと思う。頭の中はどんな風になっているだろうか。


── どんなガンダムですか?
武藤 「顔、ですね」
── なるほど、オーソドックスな感じですね
武藤 「ただ、顔と言ってもかなり狭い範囲です。目のあたりだけですね」

 かなりピンポイントに迫っている武藤さん。頭の中の様子を描いてもらった。


ガンダム…?

── ずいぶん局地的ですね
武藤 「ガンダムのこと、あんまり思い出せなくって…。どんなだったっけと考えているうちに、頭の中のガンダムがどんどん迫ってきて、ここで止まりました」

 ガンダムのことをよく知らないがために、ぐいぐいと近づいてくるイメージのガンダム。確かにこれ以上近寄れないというところまで来ていると思う。


正しくはこんな感じ

 人それぞれに描かれるガンダムのイメージ。今度は、非ガンダム世代の人たちについて調べてみたい。


 

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