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フェティッシュの火曜日
 
子ども視点で動物とふれあう
子ども視点だと、でかいイヌが、よりでかい。


先日、子どもを動物園に連れて行ったという友人が、

「動物とふれあえる広場に行ったんだけど、うちの子怖がって泣いちゃって、大騒ぎだったよ。ヤギやヒツジ見て泣くなんて、怖がりで困るよ」

なんて話を、ほのぼのとした気持ちで聞いていたのだが……ちょっと待てよ。

確かに大人から見たら、ヤギやヒツジは怖い生き物ではない。しかし、背の小さい子どもから見たら、ヤギもヒツジも巨大生物。怖いのも仕方ないのでは?

怖がりのレッテルを貼られた子どもたちのために、子ども視点で動物とふれあいに行ってきました。

(text by 加藤 和美



■子どもの視点で動物園へ

友人に聞いたところ、お子さんの年齢は1歳9ヶ月で、身長は約80センチとのこと。

メジャーを持って測ってみると、私がしゃがんでカメラを構えれば、ちょうど2歳児と同じくらいの視点になるはずだ。

これで約80センチ。しゃがんで撮影すれば、ちょうど子どもの視点になる。

「子どもの視点で動物とふれあう」にあたり選んだ場所は、札幌市南区にある、ノースサファリサッポロという施設。


こちらは小ぢんまりとした施設ながら、たくさんの動物を間近に見ることができ、特定の動物は、実際に触れることができるというので、子どもでなくともワクワクしてしまう。

当日はあいにくの雨模様だったが、たくさんの家族連れでにぎわっていた。

ノースサファリサッポロの入り口。
とてもアットホームな雰囲気。

 

しゃがむとこっちの方が低い。

■まずはイヌから

入り口の真横に、グレートピレネーズという大型犬がいたので、まずはワンコで小手調べ。

相手がかなり大きなイヌなのもあって、しゃがむとこちらの方が低くなってしまう。

しゃがんでみると、かなりの迫力だ。
自分の視線が相手の視線より低くなると、予想以上に怖さを感じる。
こちらが立っていれば、万が一飛びかかられたりしても対応できる安心感があるのだが、自分が小さくなってしまうと、勝てる気がしないのだ。


予想以上に迫力だぞ、子ども視点。
この調子で、いろいろな動物で試してみよう。

非常になつっこいため、至近距離でしか撮影できない…。 顔を上げた瞬間を撮影!ヨダレが迫力〜!

 

■アップで見ると迫力でも…

イヌにつづいて、ウマたちと子ども視点で撮影してみた。

まずは、下の画像をごらんいただきたい。


真正面からウマの顔がどーん! 実はちっさいポニー。
しゃがんで見るとポニーもでかく感じる。
目の前で草を食むシマウマ。 実はまだ子馬で小さい。
呼んだら来てくれたのが、非常にかわいらしい。
ヤケに威圧感のあるヒツジと、同じ視線の高さで見つめあう。 しかし、じつは子どもより小さい。
このヒツジ、敷地内を気ままに散策中。
サクから抜け出したのをスタッフのお姉さんに見つかって、追いかけられるヒツジたち。あさっての方向に逃げていった。 「何、あいつ」「やーねー」とでも言っていそうなトカラヤギ。子ども視点(低い視点)だと、動物の視線をより感じる気がする。

このように、小さな動物でも、子ども視点だと大きく感じて、迫力がアップするということがわかった。

特にポニーやヒツジは、あとから写真を見るとかなり小さいのだが、この日はずっとしゃがんで見ていたため、印象だけで言えば、それほど小さい感じがしなかった。

子ども視点は動物が大きく感じて、これはかなり楽しい!

おまけに地面や動物と距離が近いので、立って見るより「動物のニオイ」が感じられて、より臨場感を感じられる。


また、ふつうに立って動物を見る場合、どうしても相手が小さいと見下ろしてしまうのだが、子ども視点だと、小さい動物と同じ視点で見ることができ、いろいろな発見がある。

たとえば、このシマウマ。


シマウマのシマが、まるで描いたかのように美しい。
なおかつ上下の長いマツゲがエレガント!

このようなちょっとした発見も、立って見ていたら、気づかなかったかもしれない。


また、今回のテーマ「子ども視点で…」というのは、物理的に子ども視点になるのが目的だったが、座り込んで低い位置から動物をじっくり見ることによって、気持ちも子ども視点になって、動物を見るのがより楽しく感じる。

 

■トリではどうだろう

今度はトリを「子ども視点」で観察してみることにした。

実は私、トリがちょっと怖い。
哺乳類に比べて表情がないのと、どうしてもクチバシでつつかれそうな気がしてしまうのだ。

大きなトリを子ども視点で見たいが、怖かったらどうしよう…などと考えていたら、あ、いたいた。


ペリカンでかい!アタマがでかい!
クチバシがでかいので、近くでしゃがんでるだけで怖い。
スタッフが投げたサカナをキャッチ!
うわっ、クチバシでか!
エミューもでかい!
というか大きさ以前に首が青いのが爬虫類的で怖い!
このエミューはつつかないとのことだが、とにかく怖くて半泣きで撮影。完全に腰が引けている。正面の顔がまた怖い(私だけだろうか)

子ども視点で見ると、やっぱりトリも大迫力だ。

ペリカンもエミューも、立ってしまえばこっちの方が背が高い。
しかし、しゃがんでいるところを、あのまん丸の目で見下ろされると、「えいっ」と気軽につつかれそうな気がしてしまうのだ。

 

■他の動物でもやってみよう

すっかり気に入ってしまった「子ども視点」。
他の動物でも試してみよう!
と、周囲を見回ると、私の前にあらわれたのは、ビーバー。

…ええっ、ビーバー!?

カモが浮かんでいるようなふつうの池で、アメリカンビーバーがすーいすーいと泳いでいるのだ。
私が興奮していると、スタッフのお姉さんが、戸を開けてビーバーを呼んで来てくれた。


ダム製作に余念のないビーバー。 木をかじるのに余念のないビーバー。
おおお目の前にビーバーが!!
ヒレ状になったシッポがすごい。
スタッフの方が持っているピーナッツにつられて立ち上がるビーバー。チャームポイントの前歯がかわいい…!!

 

なんとここノースサファリサッポロでは、ビーバーに触れるのだ。すばらしい!
触ってみたビーバーの毛皮は、意外にもフワフワと柔らかかった。


ちなみに木をかじるのが得意なビーバーは、前歯が立派だ。
その立派な前歯をおがめたのも、子ども視点だった(しゃがんでいた)からだろう。

ちなみに噛まれると大変だそうなので、触るときは要注意!


さて、次の動物は…。

 

■ぞくぞく登場、珍しい動物とふれあう

ビーバーの池の横には、ベネットワラビーたちがいた。
こちらも無造作に、ワラビーたちが生活している中に入れるのだ。

ワラビーたちはおとなしく、エサをあげたり触ったりすることもできる。
あああ、つぶらな瞳がかわいいのなんおって。
中には、おなかに子どもを入れたメスもいて、かなり幸せな空間だ。

ワラビーは子ども視点でもやや小さいか。
なつっこいワラビーたち。エサを手から食べている。 私のジーンズが気になるらしく、ずっとニオイをかいでいたワラビー。あ、すいません。子ども視点じゃなくてもなぜか立場が弱い。

 

■UMA発見!?

施設内をウロウロしていると、池が見えてきた。
池の水面で何かがハネている。

あれは何だ。
UMAか?
ふだんあまり見ない生物のような気がする。


…アザラシ!?
こんなに近くにアザラシが!?

しかもこのアザラシ、なかなかサービス精神が旺盛で、近くに来ていい顔をしてくれたりする。
タマちゃんもナカちゃんもメではない。

あの池に浮かぶ、丸いものは…。
ゴマフアザラシだった。かなり驚いた。 さすがに子ども視線はムリだけど、距離が近い。
君、いい顔してるな。

 

■フト見るとそこに…

ノースサファリサッポロには、ペットや家畜などおなじみの動物から、めずらしいものまでさまざまな動物がいるのだが、いずれもフト見ると近くにいるのが、良い意味で驚かされる。


ぼんやりと歩いていたら、小川を泳いでいたのはケープペンギン。

チョコチョコと川から上がってきたところを触らせてもらった。
この距離の近さがたまらない。

そこの小川を無造作に泳いでいる君は、ペンギンかい。
さわれるペンギンだった。ツルツルしていそうな印象があったが、羽毛は柔らかかった。 岩のスキマにもペンギンがいてビックリ。こちらはさわれないペンギン。気をつけよう。

■子ども視点、いいですよ!

動物好きな私としては、今回取材させていただいたノースサファリサッポロはかなり面白くて、後半は「子ども視点」というテーマも忘れて楽しんでしまいました。

動物が好きで、動物がいる施設によく行くのですが、今回の「子ども視点」はかなりの発見です。

一度行ったことのある場所でも、視点が変われば、大人にはわからない、子どもだけの世界が見えるかも…?

子ども視点(しゃがみ撮影)は逃げにくいので注意しましょう。
中型犬のバセットハウンドに猛烈アタックされても逃げ切れず。

取材協力:
ノースサファリサッポロ

札幌市南区豊滝469−1
TEL 011-596-5300
URL http://north-safari.com/


 

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