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はっけんの水曜日
 
口内炎が治らない

梅干の黒焼きを患部に塗る

気を取り直して次は梅干だ。正直昆布の痛みが尋常でなかったので、もう黒焼きはかんべん願いたいところなのだが、調べたところによると梅干は殺菌効果のあるクエン酸が多く含まれているため、生でも黒焼きでも患部に塗ると細菌を殺してくれてとにかくよく効くらしい。な、生?まさか生の梅干を患部に塗りこむ勇気はないので、こうなるとやはり黒焼きに、ということになるのだ。


見ているだけでつばが出て患部が痛みます。

梅干も昆布同様弱火で30分ほど蒸し焼きにする。焼いている間に口内炎の基礎知識を勉強しよう。

一般にもっともよく見られる口内炎はアフタ性口内炎と呼ばれるもので、外的刺激(間違って噛んでしまった等)や疲労、ストレス、偏食など様々な要因が関係して発生する。要因が多いということからもわかるように、決定的な予防法はない。だから僕たちはこうして昆布を焼いたり梅干を焼いたりして日々戦って行かねばならぬわけだ。

これもふたをして30分ほど蒸し焼きにします。
するとこんな黒い玉が出来上がる。
こちらはつぶしても梅の香りはしません。

そうこうしている間に梅干の黒焼きが出来上がった。よく冷ましてから昆布同様すりつぶして粉にする。

黒焼きは粉状にして容器に密封しておけばかなり保存がきくらしい。つまり今回これが効くことがわかれば、これから口内炎ができるたびにしばらく使えるわけだ。

それでは試してみよう。

およよよよー。

がーん。

これもすげえ痛い。左ほほの患部に塗りつけると、昆布同様ぶん殴られたみたいな激しい打撲痛に意識が遠のく。しかもなんだかさっき昆布を塗った後から患部周辺が熱っぽい。明らかに体に良くないことをしているような気がする。

もうこれ以上耐えられなかったので、黒焼きはひとまずおいておくことにします。

 

酸っぱいもの同士。

ヨーグルトに米酢

次、ヨーグルトに米酢を混ぜたものを患部に塗る、の刑。ついこの間きゅうりの酢の物を食べて悶絶した僕にはすでに結果は見えているようなものだが、とにかく酢が口内炎に効く、という話を数箇所から仕入れてしまったので試さないわけにはいかなかった。

思ったほど痛くない。

予想外

どろどろに混ぜたものを口に含んで患部へと移動させる。

・・・。

あれ、これそれほど痛くない。びびって酢の分量をけちったからだろうか。ちくちくと刺さるような痛みはあるものの、黒焼きの激痛に比べるとへみたいなものだ。黒焼きの痛みがあまりにひどかったので頭が相対的に判断してさほど痛くない、といいう見解を示したのだろうか。とにかくこれならば続けられそうだ。

ヨーグルト米酢は温めてそのまま飲んでも効き目があるらしい。体全体が健康になるので口内炎ができなくなる、ということなのかもしれない。

 

組み合わせ的においしそうです。

ココアに蜂蜜

最後はココアに蜂蜜を混ぜたものを患部に塗る、だ。これならばなんとなくデザートっぽい。注意しなければならないのは、ココアも蜂蜜もまじりっけなしの純粋なものを選ぶこと。また蜂蜜は単体でも口内炎に直接塗ることで効果があるらしいが、これもえらくしみるので注意、と書かれていた。ココアを混ぜたほうがまだましなのかもしれない。恐る恐る試してみた。

そーっと患部に塗りつけます。
まだ耐えられる。

ココア蜂蜜もやっぱりそれなりにしみるが、黒焼きから比べると蚊にさされたようなものだ。他の食べ物が患部に触れてもこのくらいの痛みは伴うだろう。甘くておいしいが、多用すると虫歯になりそうだ。

痛くてよくわかりませんでした

今回、口内炎に効果があるといわれている民間療法を何種類か試してみたわけだが、よく考えたらもしこれで次の日に治っていても、いったいどれが本当に効いたのかわからないよな。つまり今度また口内炎ができても、同じことをはじめからやらなくてはいけいわけだ、そう、黒焼きから順に。

しかし次の日もやはり口内炎は同じ場所に涼しげな顔をして居座っていた。つまりどれもそれほど即効性はなかったわけだ。しかたがないのでうがい薬でうがいをし、前に医者で処方してもらった抗生物質入りの軟膏を患部に塗ったところ、翌々日に治った。やっぱり医者、すごい、という結論だ。みなさんもいろいろ試してみて、最後に医者に行くとすぐに治るので感動すると思いますよ。

ほんと痛い。

 

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