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はっけんの水曜日
 
乾き物をお湯で戻す

ぬれスルメ化計画


スルメ、乾きすぎである

 一応焼いたスルメイカと並べて写真を撮ってみたが、干したスルメにお湯をかけると元のスルメのように戻るのではないか、いや、戻って欲しい、というぼくの願いが込められている。

 比べてみればみるほど、凄い量の水分が蒸発してしまったのだな、と思う。(見上げた空に浮かぶ雲の中には、このイカから蒸発した水分が含まれているのであろうか。)しかし、まるで布団圧縮袋にうっかり挟まってしまったようなスルメだからこそ、加えた水分を吸収するポテンシャルは持っているはずだ。

 せんべいのときと同じようにお湯をかけてしばらく待った。ただ、今度は待っているうちにお湯が冷めてしまったので、電子レンジで温めてみた。


じょぼー
もわー

 そしたら・・・ドン。

ひねくれたヤツめ。

 そしたら、イカがこんな有様に。七輪などで焼いてクルクル丸まっていくスルメを見るのは趣き深いが、電子レンジから出したらこんな風になっているのは、がっかりだ。

 見た目はアレだが、水分は充分に吸収したようだ。1時間くらい放置しても変化が見られない。というわけで完成したぬれスルメ、試食してみようと思います。


延ばしてみたりする

 食いちぎったりする必要が無く、前歯でコリっと噛み切れる。奥歯で噛んでもコリコリしておいしい。この食感を例えるなら、無限に広がる軟骨の地平という感じだろうか。どこまでもコリコリしている。コリコリ大陸だ。

 例によって味が汁に染み出していてスルメ本体の方は薄味になっているが、逆に汁の方を一口舐めてみるとスルメの味が凄くするのである。スルメにはこんなにうまみが凝縮されていたのかと驚くと共に、汁、うまい。


この汁、スルメ汁


 スルメ汁で味を楽しみながら、スルメ本体でコリコリとした食感を楽しむのが、スルメの新世紀なのではないだろうか。

 続いて、乾き物の王者というべきあいつにお湯を注いで戻してみようとおもう。


 

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