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ひらめきの月曜日
 
大盛り冬の陣〜盛りすぎて皿や丼からとび出す料理たち〜

秋葉原のまぐろ亭

「はみ出し! とび出し! 中とろ丼」どうやらこれのことのようだ。はみ出すは理解できるがとび出すってなんだ? それはもはや凶器じゃないのか?

『はみ出し! とび出し! 中とろ丼』を食べる

なんとか食べきったカレーはかなりおなかに来た。どうやらあのカレー、ボリュームもあるし腹持ちも良いようだ。


かなり休んだあと、今回のもう一軒の目的地、秋葉原はまぐろ亭にお邪魔することにした。


ここの中とろ丼のキャッチコピーは「はみ出し! とび出し! 中とろ丼」。はみ出すってのは分かるがとび出すってのはなんだ? それはもはや凶器じゃないのか。でも、面白いキャッチコピーだ。ぜひとび出す中とろ丼をお目にかかりたい。


やや狭い店内には先客がずらずらっと並んでいた。みんな寡黙にご飯を食べていた。なんとなくだが、常連に愛されているお店という雰囲気がした。

けっこう量が多いと聞いているが大丈夫だろうか? ただ、今回は勝算がある。いくら大盛りでも、所詮は中トロ丼である。カレーと比べてあっさりしているのでなんとか食べきれるに違いない。

そう踏んだ矢先、僕の席の目の前に不思議な赤いUFOが飛んできた。

 

トロが大きすぎて器が見えない

赤いUFOだと錯覚したものの正体は中トロ丼だった。これはまさに、とび出しているという形容がしっくいり来るトロである。

しかしいつから丼は具を盛るものではなく具をかけるものに変わったのだろう。気をつけて丼の下のほうをもたないとじかにトロを触ってしまう。これはかなり難敵だ。


目の前から見たらこんな感じです

トロやマグロが「ベランダに干されたふとん」みたいなつりさがりかたをしている。干される大量の赤いふとんたち。


飽きがこないようにトロとマグロの赤身など、微妙に身の部位を変えている。口の中でとろけそうなトロもうまいがしっかりとした味わいのマグロも捨てがたい。

まさにマグロの大輪の花が咲いたようである。

さっきから同じ絵が並んで恐縮だが、どうかこの筋の入り具合とかを見て欲しい。うまい。うまいよ。友達と2人で取材に行ったんですが夢中で食べてました。

 

まぐろ亭

千代田区外神田2−1−16(秋葉原、お茶の水より徒歩6分)
03-5295-3338
11:00〜15:00 17:00〜23:00(日祝のみ)11:00〜17:00
今回注文したメニュー 「中トロ丼」(1000円)ご飯大盛りは+100円。

大満足です。かなり量は多かったんですが、うまかったのでぺろりといけました

昌平橋の近く。かなり分かりやすい場所にありますよ。

トロの大きさはちょうど携帯電話の面積ほど。でかい。

『永遠のケータイ比較』

僕はやっぱり大盛りのお店が大好きだ。少量でうまいお店が気になったりもするが、少し複雑な気分になりながらも大盛りのお店に流れてしまう。

大盛り料理の魅力はいわばハリウッド映画だと思う。カンヌやベネチアなんかの賞を取るような芸術作品にあこがれたりするが、ビルが崩れたり理不尽なエイリアンに襲われたり地球が滅亡の危機に陥ったりする、いわば思想やメッセージの薄い娯楽映画なのだが、どこかまた見てしまう。そんな悔し嬉しい魅力が大盛りにはあると思う。誰にも共感してもらえないかもしれないが。


 

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