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土曜ワイド工場
 
あのエレベーターがくさい


 

続いて新宿。新宿にはくさいエレベーターが2箇所もあるという。最初に訪れたのは、都営大江戸線都庁前駅の改札と都庁第一庁舎を結ぶエレベーター。改札階には床に緑色のラインが引いてあるので目印にすると行きやすい。地上階にはエレベーター用の建物があり、外気からは密閉されている。

 

物件名: 都営大江戸線
下車駅: 都営大江戸線都庁前
香り: ★★★
推薦者コメント:
事故か?火災か?と思わず不安になるにおい。いつもくさい。何年たってもくさい。(dosari さん)

 

エレベーター外観
大北コメント
エレベーターツアーの面目躍如。動力部分が金切り声をあげて限界まで達しようというところでゆるやかに酸っぱい香りに移行していく。アクション映画を思い出した。エレベーターが急上昇する。巻き取り部分のワイヤーが摩擦で火花をあげる。速度が上がる。ワイヤーがいよいよ切れようかというところでアジの南蛮漬けが出来上がる。そんな映画はないか。

 

この室内にエレベーターの匂いが漏れ出している。
石川コメント
建物に入ったとたん、キーンと香ってくるモーター臭。申し分なし。一気にテンションが上がる。
ひとつ難点を挙げるとすれば、エレベーターに乗る前から香り始めるため、乗り込んだ瞬間の衝撃は少し劣る。惜しい。

 

とにかくすごい

完全な機械系のにおいで、強さもかなりのものだ。この日初めて石川の顔が明るくなった。自分から「記念写真撮ろう」などと言い出したのも初めてのことだ。

エレベーターを上がり雨よけの建物を出ると、地上ではケヤキ並木がきれいである。税金を払っていてよかったとしみじみ感じさせてくれる。都知事もたまにはいいことしているのだ。ちなみに税金エレベーターではあるが、実は税金を払っていなくても乗り放題。なお、駅や図書館など、公共のエレベーターは機械系の匂いが強い傾向にあるようだ。

 

 

 

続いて訪問したのは新宿の某店。いわゆるオタク文化を牽引する有名店である。

 

物件名: 新宿西口 雑居ビル
下車駅: 新宿駅
香り: ★☆☆
推薦者コメント:
汗と脱臭剤(トイレ用と思われる)の織り成す卒倒系ハーモニー(かなめる さん)

 

エレベーター外観
大北コメント
芳香剤の匂いもなし。人の匂いもせず。とりたてて何もなく凡庸である。3階の餃子屋が美味いと石川が言う。

 

中のようす
石川コメント
奥まったところにある狭いエレベーターのため空気はこもっているが、臭いという点では特にどうというほどでもない。3階の餃子屋がとてもうまそうなのだが、いつも混んでいるのでまだ入ったことがない。

 

偏見が匂いを増幅させるのか

土曜の午後2時半。推薦者が匂いの原因と察するとらのあなはにぎわっていたものの、しかし匂いはゼロ。オタク文化に対する偏見が匂いを増量させていたのではないだろうか。だとすれば偏見は増香剤として大いに歓迎したい。

ちなみに同ビルの3Fは餃子がウリの中華料理店だが、餃子のニンニク臭も特になし。

さて、新宿から徒歩圏内にはもう1つ、物件がある。実はここからが本番だ。覚悟していただきたい。

 

 

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