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土曜ワイド工場
 
あのエレベーターがくさい


 

 

最終目的地銀座博品館TOYPARKへ。新橋駅で下車するのが一番近いようだ。くさいエレベーター情報を色々な人に尋ねてみたが、口をそろえたように出てくるのがこのエレベーターである。情報も最多の7件が寄せられた。油圧式エレベーターの匂いを世に知らしめた画期的な貼り紙も見逃せない。

 

物件名: 博品館TOYPARK
下車駅: JR新橋駅
香り: ★★★
推薦者コメント:
機械油のにおいがすごいです。(ちのけん さん)

なんとも形容しがたいです。(こば さん)

動きも心なしかスロー。(珍獣 さん)

とにかく臭い.きっと酔っ払いがお○っこしたのではないかとにらんでいる.(うるしね さん)

でも先月行ったときは以前よりにおいのキツさが減っていた気がする。(アベサチヨ さん)

静電気の匂いって感じの匂いがします。(菊池 さん)

重油の臭い(白鍬電建住宅 さん)

 

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大北コメント
安定した香りはさすがの一言。今日が初めてのデートじゃなくてよかった、としみじみ言える。くささ促進剤を撒いているのではないだろうか、それ程までに偉大な匂いである。ゆあつ!油がぐぅぃぃっと押し寄せる匂い。後世に受け継がれるべきエレベーター。

 

エレベーター内部の貼り紙
石川コメント
質、量ともに申し分なし。新宿都庁前に匹敵するにおいであるが、こちらはにおいが完全にエレベータ内で完結している。そのため外気とのギャップが大きく、乗り込んだ瞬間の衝撃もそれだけ大きい。そしてにおいの質も、油圧系ながら若干のさわやかさを感じる好スメル。締めくくりにふさわしい逸品である。

 

さすがの貫禄

同行者も納得のエレベーター。4人とも大満足のさすがの逸品だった。くさいエレベーターを求めるうえでは一度は訪れてほしい。余計なコメントは野暮というものだろう。

 

 

まとめ

こうして1日かけて11箇所のエレベーターを回ったわけだが、エレベーターのにおいには大きく分けて3種類あるように思った。匂いの強い人が乗った、生ゴミを載せた、などなどの「中」の匂い。ビルが取り扱う商品、もしくは芳香剤など固有の何かの匂いが移った「モノ」の匂い。そして油圧式に代表されるエレベーター動力部など箱の外部、「外」の匂い。各々独立して、独特の匂いを発している。

「中」はほとんど運とタイミングによるところが大きいのだが、曜日や時間帯、立地などを考慮すれば出会える確率は高まる。安定した力を発揮する「外」の匂いでさえ、上野ツタヤの例のように突然姿を変えることもある。そう考えると最も安定しているのは「モノ」かということになるが、芳香剤がいつ切れるか、商品がいつ変わるかともわからない。そして何より「天候」「湿度」「気温」などは匂いにとって重要な要素であるし、味わうあなたの体調こそが最も重要であったりもする。匂いは日々うつろいゆくものなのだ。

全ての要素でマックスをたたき出すエレベーター、夢のような話ではあるがそんなエレベーターがどこかにあるに違いない。三蔵法師が弥次喜多がマルコ・ポーロがコロンブスが探し求めた夢のエレベーター。もしあなたがそんな至高のエレベーターに出会ったらぜひ人目をはばからず声を張り上げてほしい。くっせぇ、って。

今後もくさいエレベーター情報があれば、ざんはわまでよろしくお願いします。


 

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