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ひらめきの月曜日
 
かわいい枝? 冬芽ちゃんって何さ
コンニチワー

かわいい植物の枝があるらしい。

……? なんだそれ。枝が、かわいい?

くわしく聞けば、秋に葉がおちた後に出てくる新しい芽や葉の落ちた跡が顔みたいに見える植物あるらしく、とても愛らしいんだそうだ。植物好きの間ではわりとメジャーな鑑賞ポイントでもあるらしい。

これぞまさに萌えー、というやつか! その魅力にとりつかれた方について、私も枝に心つかまれてきました。

(text by 古賀及子

あら、何かのキャラクターかしら

冬芽と葉痕。そしてこの顔もかわいい!

まさか“枝”がかわいいなんて

それにしても“枝”である。

「かわいい」と思えるようなポイントがあるとはにわかに信じられない。だって子どもの頃なんか拾っちゃ振り回していたし、キャンプをやるときなんか、なんの感情も持たずにボーボー燃やす、あの枝だぞ。

いぶかしむ心を持ちながら、まず左の写真を見てください。

あれ?

と思いませんでしたか? なんだかほら、顔っぽい。変わった形の帽子をかぶった羊のような、SF映画とかゲームに出てくるキャラクターみたいだ。

これ、オニグルミという木の枝である。そうなのだ、枝なのだ。

キャラクターみたいに見えるのは冬に枝や葉の折れ、来春に向けて芽生えた部分。

左の写真、これもオニグルミだが、赤い←の部分を「冬芽(ふゆめ)」、青い←の部分を「葉痕(ようこん)」という。冬芽が新しい芽そのもので、葉痕は古い枝が落ちた痕だ。植物によっては顔のように見えるのである。へー。

これ、植物鑑賞を趣味にされている方にとってはメジャーな観察ポイントらしい。確かにすごく魅力的だ。

私は最近存在を知ったのだが、きっかけは、この絵だった。

タイトル<<727×606 mm 2006/06/30>>
山内崇嗣
photo: 早川宏一

山内さん。写ってる絵はぜんぶ冬芽ちゃんがモチーフ

かわいい冬芽ちゃんがもりだくさんの本

今回の案内役登場

最初見たとき、ただただ なんだろう、と思った。作者のアーティスト、山内崇嗣さんに聞いてようやくこれが植物の枝だということを知ったのだった。

画家の方に絵のモチーフの由来を聞とは、美術に疎い私としてはかなりおっかなびっくりものだが、実は山内さんは以前から親しくさせていただいている古賀の友人でもある。気軽に聞けた。

「山内さん、これ、なんすか」
「これはね、冬芽ちゃんです」

冬芽ちゃん……。名前からしてかわいいじゃないか。一気にひきこまれ、今回 山内さんに冬芽の世界をご紹介いただくことになった。

葉痕を含めてこの部分をまるっと「冬芽」と呼ばれることが多いようなので、当記事ではこの「かわいい部分」を以降ざっくり冬芽ちゃんと呼ぶことにしましょうか。なれなれしいようですが、ご了承くださいね、冬芽ちゃん。

さて、山内さんが冬芽に出会ったのは「ふゆめがっしょうだん」という子供向けの(絵本のような装丁の)写真集を見つけたときのこと。

次々と繰り出されるかわいい冬芽ちゃんの写真の数々にすっかりとりこにされてしまったのだそう。私も見せていただいたのだが、この本はかなりやばい。枝のかわいさに打ちのめされます。もう振り回せない、もう焼けない。

何しろこの本はマストバイなわけだが、冬芽ちゃんは本の中でなくてもそこにある自然で観察できるのだった。

今回は山内さんにご案内いただき、冬芽ちゃんを探していきたい。次ページから、ぞくぞくあふれるぞ、かわいい枝!

こういうのとか、きゅーん!
山内さんが以前資料用に撮影した冬芽ちゃん。山内さんの見つける冬芽ちゃんは またどれもきちんとかわいいんだな

 

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