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ひらめきの月曜日
 
きのこだらけの国に行く
雲のせいで、中山峠から羊蹄山(ようていざん)が見えなかったので、代わりにこちらを。


秋が深まったと思ったら、すぐさま冬に突入してしまう北海道。短い秋を満喫するべく、秋の味覚満載のところに行こう!と決心。
そんな矢先、友人から「きのこ王国がいいよ!」とオススメされた。

きのこ王国…。
それは、こういうヒゲのイタリア人が、

住んでいる国とは違うらしい。

というわけで、秋の味覚きのこを求めて、伊達市に出かけてみました。

(text by 加藤 和美



■きのこ王国へ入国

きのこ王国は、札幌から車で約2時間、洞爺湖(とうやこ)近くの伊達市大滝にあった。


建物は基本的に「和」のテイスト。
正面にドーンと「きのこ王国」と看板のかかったレストラン部があり、右手には「おみやげ館」、左手には「おトイレ館」が並んでいた。


周囲にはためいてるノボリには
「日本一売れているきのこ汁 100円」
の文字がドドーンと!

やはり「きのこ王国」だけあって、キラーメニューは「きのこ汁」のもよう。

きのこ王国内(敷地内)では、北海道産の野菜がたくさん売られていて、こちらもかなり魅力的なのだが、
「今日はきのこを食べに来たのだ…!」
と、後ろ髪ひかれる思いで、王城(?)の中へ。
まずは右手の「おみやげ館」から。

こちらがきのこ王国。基本的に和のテイスト。
「日本一売れているきのこ汁」!
神々しいきのこ汁(の、巨大おわん)。 敷地内では道内産の野菜の販売も。
もちろんきのこも山盛り販売中。

 

■すごい量のきのこ関連商品たち

おみやげ館の中には、すごい量の商品が並べられていた。

いや、これくらいの商品なら、他の観光地の店舗でも見かけるかもしれない。

しかしここがすごいのは、並んでいる商品が、

  • ほとんどがオリジナル商品で
  • 食品であれば試食でき
  • ほとんどがきのこ素材!

…というところに、びっくりだ。


とにかくオリジナル商品が多く、たとえばきのこ食品としておなじみの「なめ茸」。

それがここきのこ王国では、
「なめ茸」「あさりなめ茸」「きくらげなめ茸」「しじみなめ茸」「ちりめんなめ茸」「ゆずなめこ」「海老なめ茸」「鰹なめ茸」「韓国南蛮激辛なめ茸」「四川風なめ茸」「焼きにんにくなめ茸」「青唐辛子なめ茸」「赤唐味噌なめ茸」「梅なめ茸」「帆立なめ茸」「明太なめ茸」……と、16種類ものバリーエションが!

全部試食できるので試してみたのだが、どれもそれぞれ素材の風味がありながら、「基本的にはなめ茸」というポイントを押さえている。


とまあこんな調子で、オリジナルきのこ食品の種類、またそれぞれのバリエーションが半端ではないのだ。
見ているだけでも楽しいし、片っ端から試食して、好みを見つけるのも楽しい。

そして、それがすべてきのこ絡みなのだ。きのこ好きにはたまらない。
まさにここは「きのこ王国」!!
看板に偽りナシ!!


入国15分にして、きのこ王国というネーミングに深く納得するのであった。

並ぶ商品はほとんど「オリジナルきのこ食品」!
すごい数の商品が並ぶ。
商品のほとんどが試食できるのだ。
これだけあると、どれから試食しようか迷う…!
お客さんもめいめいに試食を楽しんでいた。 食べ物だけではない。こちらは健康にいい「きのこのお茶」。もちろん試飲可。
最近、健康食品として話題の「カバノアナタケ」のお茶も飲める。ほとんど無味無臭だった。 きのこだけでなく、一部では北海道の名産も並ぶ。こちらはワインやチーズなど。ソーセージ美味!

 

レジの横にきのこマーク。かわいい!

■食べ物以外にも見えるこだわり

きのこ王国のこだわりは、食品だけではない。
国内のふとした部分にまで、きのこのモチーフが見える。

個人的には、食品とは関係ないが、きのこの形をした人形、オモチャ、グッズまで並んでいたのが非常にかわいらしく、きのこ王国国民の皆さんの、きのこへの愛を感じることができた。

また店内のあちこちにはモニターが設置されていて、オリジナルPR映像や、過去にテレビで紹介された時の映像が流れている。
これらの映像を眺めているのもまた面白く、また商品を買うときの参考になる。

商品だけでなく、店内に工夫が山盛りの、きのこ王国…!

きのこモチーフのグッズも販売中。
きのこクッションはかなりほしい…!
きのことは関係ないが強力そうな暖房発見。中では炎がガンガンに燃えていて、熱風が吹き出す。さすが北海道!

 

■さて、それではいただきましょうか

さて待ってました、きのこ王国中央にあるレストラン。
こちらではさまざまなメニューを食べることができる。
もちろん、すべてきのこ絡みのメニューだ。

並んで貼り出されたメニューには、
「きのこそば」「きのこ月見そば」「きのこ天ぷらそば」「きのこエビ天そば」…と、すべて「きのこ」がついている。

これだけ「きのこ」が並ぶと壮観だ。
それではさっそく、きのこメニューをいただこう!
これが今日のメイン!

ずらり並んだメニューのすべてが「きのこ○○」。
一番の名物は、一杯100円のきのこ汁。立ち寄ったお客さんはみんな、きのこ汁のおわんを持ってウロウロしていた。 期間限定、きのこの天ぷら盛り放題!

 

■王国の方に、お話をうかがってみた

きのこ料理はどれも非常においしかった。

このままでは料理の話だけで終わってしまう。
そんな危機感を感じたので、左側で料理の紹介。
右側で、きのこ王国の角田(かくた)さんからうかがった話を紹介しよう。


――どうして商品がきのこばかりなんでしょうか。
角田さん:大滝といえば、きのこの生産が有名なので。

――きのこ王国というネーミングは?
角田さん:私もわからないです(笑)。社長が決めたのでは。

――メニューがすべてきのこを使った料理ですが、どうやってメニューを考えているのですか?
角田さん:私を含め、レストラン関係の社員数人で考えています。定番メニュー以外は、季節で入れ替えています。

――個人的には「きのこ石焼ぐつぐつカレー」がかなりおいしかったのですが、誰が考えたんですか?
角田さん:あ、私です。

――きのこ王国のおすすめメニューは?
角田さん:やはり100円きのこ汁でしょうね。来られた方、みなさんこれは食べてらっしゃるようです。

――きのこ王国では、年中きのこを食べることができるんですか?
角田さん:北湯沢温泉の地熱で、年中きのこを栽培できるんです。これは日本でもここだけです。売っているきのこは、朝もぎの採れたてきのこですよ。

――おみやげ館ではたくさんのきのこ商品がありましたが、きのこ王国さんで考えて製造されているのでしょうか。
角田さん:店頭に並んでいる商品のうち、7割が社長が考えています。まず業者さんにサンプルを作ってもらい、試食して商品化するかどうか決めます。うちは雪の時期は観光客も少なくて、ひまなんですね(笑)。だから、冬の間に新商品を考えています。

――商品のほとんどが試食できるというのは、すごいですね。
角田さん:社長の考えです。自分が観光に行ってお土産を買う時に、人にあげる前にまず自分でおいしいかどうか試したい、という気持ちからです。

――店内のモニターや、ホームページでは凝った映像が流れていますね。
角田さん:これは専属の映像編集のプロがやってくれています。

――きのこ王国ならでは、というところはありますか?
角田さん:お店以前に、観光地として皆さんに喜んでもらいたいので、利益にならないことでもやります!

「きのこ王国セット」。きのこの炊き込みご飯に、きのこそば、きのこの天ぷら。
「きのこ石焼ぐつぐつカレー」。石のお皿なので、さめない上にカレーがじゅうじゅうと焼けて香ばしい!
個人的にオススメの一品。
「きのこクリームコロッケ」、「きのこ汁」、「きのこの天ぷら」。天ぷらはこの日、マイタケ、シメジ、エリンギだった。すべて採りたてで、衣もサクサク…!
おいしさをひきたてる秘密、ホロホロの名水と、カムイ・ミンタルの塩(虻田町の海水からつくられる塩)がまたおいしい。この水と塩は、飲み放題&使い放題! ホロホロの名水は、きのこ王国のすぐ横で湧き出していた。
なんてステキな環境…!

 

■肉よりしいたけ!?

きのこ王国の敷地脇には、しいたけを自分で採れる、「しいたけ広場」がある。

あいにく、私が行った時にはしいたけは少なくなってしまっていたが、しいたけ広場の横では、家族連れが七輪でしいたけをジュウジュウ焼いて食べていた。

自分で採ったしいたけをその場で七輪で焼いて食べる…。
かなり、おいしそう…。

この時ばかりは、
「肉よりしいたけ食いたい!しいたけー!!」
と思ってしまうほど、しいたけが魅力的に見えた。


いや、こういう風に書いても、
「肉よりしいたけなワケないじゃん」
と冷静につっこまれそうだが、きのこが好きな人間にとっては、ジュワジュワ焼けているしいたけには、たまらないものがあるのだ。

きのこの魅力、再確認。
ああ、やっぱりここは「きのこ王国」だ。

こちらのしいたけ広場では、しいたけを自分で採ることができる。
その場でしいたけをバーベキューでジュー!この時ばかりは、「肉よりもしいたけ!」という気持ちになる。
ナメコがツボ、もしくはブロック単位で売っている。 しいたけ狩りに精を出す人々。

■恵まれた自然に囲まれた王国でした

きのこや、きのこ関連商品がズラリと並ぶ、その名の通り、文句なしに「きのこ王国」でした。

また、農産物、温泉の地熱、湧き出る名水、地元の塩など、きのこ以外にも自然の恩恵を受けたすばらしい環境なのだなあ、と痛感。

北海道はこれから雪の季節に突入しますが、きのこ王国ではその間にまた新商品を作り出し、春にまたわれわれを楽しませてくれることでしょう。

いや、ホント、料理おいしかったです。

こちらが目印。

取材協力:

きのこ王国

北海道伊達市大滝区三階滝町637-1
TEL 0142-68-6270
URL http://www.kinoko-oukoku.com/


 

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