言葉の話さない宇宙人であるウルトラマンが唯一我々に表現できることは、自分がピンチであることだ。ピンチのときにはカラータイマーがピコンピコンと赤く点滅する。
「自分がピンチである」なんてことは日常生活でもアピールしづらいわけだが、もし人間にもカラータイマーがあったらどうだろうか。誰かが自分のピンチを察して助けてくれるのではないだろうか。助けてくれたらいいな。
実際どうなのか、試してみたいと思う。
(text by 藤原 浩一)
設計図のない手作りカラータイマー
そういうわけでさっそくカラータイマーを手作りしたいと思う。何をもって正しいカラータイマーとするのか分からないので、手探り状態である。
まず、カラータイマーというと、ピンチのときに赤くピコンピコン点滅するだけような感じがある。ところがピンチではないときは、青く点灯している。
なので始めは赤と青のLEDを使って、ピンチのときとそうでないときで明かりの色を変えられるようにしようと思った。試しに買ってみると、LEDの明かりはピンポイントで鋭い。
これを使ってカラータイマー全体を光るようにすると、これと同じLEDをたくさん買う必要がありそうだ。
翻って、もっと安価な電球。
全体をピカーっと明るくするようなやわらかくて強い光。色を変えることはできないが、電球なら何個かまとめれば充分な明かりが得られるので、こちらのほうがよさそうだ。
というわけで、電球を紙粘土の土台に5個埋め込み、赤いガシャポンのカプセルをかぶせます。
このままだと電球の明かりが外からはっきり見えすぎるので、赤いセロファンを被せる。そして、半球の縁の部分に銀紙を張ってタイマー部分は完成。
振り返ってみると、つまり、材料は、
となっている。
このチープな材料郡を眺めてみると、ノッポさんかワクワクさんにでもなった気分である。
あとは電池やら配線やらに四苦八苦しながら、ようやく全体が完成だ。
それでは実際にカラータイマーを付けてみようと思う。