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ひらめきの月曜日
 
おでんのダシを訪ねて120キロ

セブンのおでん、うまいよね。


セブンイレブンのおでんが好きでよく食べるのだが、おでんのダシの味付けが地域によって微妙に違うらしい。

セブンイレブンのオフィシャルサイトを参考にダシの違いを紹介すると……

北海道 : かつお節+利尻昆布+いわし節
東北・信越 : かつお節+利尻昆布+煮干+宗田鰹節
関東 : かつお節+利尻昆布
東海 : かつお節+利尻昆布+むろ節
関西・中国 : かつお節+真昆布+牛肉だし
九州 : かつお節+利尻昆布+鶏肉だし

こうやって見ると関東のかつお節+利尻昆布をベースに各地域で1・2種類のだしを追加しているようだ。

味を食べ比べてみたい。おでんは調理済みのものなので全国のものを一気に食べ比べるのは不可能だ。しかし、2つの地域を食べ比べるのは可能だ。地域と地域の境界付近のコンビニに行けばよいのだ。

関東である神奈川県と、東海である静岡県の県境周辺のセブンイレブンでダシを食べ比べてみることにした。

果たして微妙な味の違いは分かるのだろうか?

(text by 梅田カズヒコ



今回の移動経路

神奈川県の小田原市から静岡県の三島市までの間のセブンイレブンを調査することにした。この経路の中のどこかで味が変わる瞬間があるはずである。それは県境なのか。それとも違う場所なのか。そもそもそれは僕の舌でも確認できるような大きな違いなのか。分からないことだらけで不安だが、分からないことだらけなので調査してみたい。

調査ポイントで、おでんのダシをタッパーに詰めて色を比べます。くっきり違いが現れてくれればいいな。

第1調査地:小田原

小田原駅(神奈川県小田原市)
東京駅からの距離 83.9km

 

セブン発見!

味も見た目も普段東京で食べているものと特に変化はなかったです。

タッパーにダシを詰めて次の駅へと急ぐ。

コンビニのおでんのために新幹線に乗った人

さっそく新幹線で小田原へ向かった。新幹線に乗りながら思ったことは

  • 僕はこれから新幹線に乗ってセブンイレブンンに行くんだ。
  • コンビニで買い物をするためだけに新幹線に乗った日本でただ一人の人かもしれない。

テレビで芸能人が『○○を食べたいだけのために飛行機に乗って現地に行った』というような贅沢なお金の使いかたをエピソードとして話しているが、僕の場合は豪華なのかどうか判断が難しいところだ。

駅前のロータリーから小田原城から見えたので写真を撮った。でも、僕は今日は小田原城に用はないのだ。用があるのはコンビニだ。

 

おでんもコンビニも特に東京と変わらず

駅前のセブンでおでんを購入。食べてみたが、東京でいつも食べているおでんと特に違いはなかった。どうやら、小田原で売られているおでんは関東のもののようだ。まあ、当たり前か。

そのほかも、特に地域性の違いを感じるものはなかった。東海地区のコンビにではおでんを買うとからしのほかに味噌をつけてくれるらしいが、ここでもらったのはやっぱりからしだった。

小田原で買ったおでんのダシ汁をタッパーに詰め『小田原』と書いた。

小田原のセブンイレブン

ダシ:東京のおでんと変わらず。
その他の変化:特になし、東京のおでんと変わらず。
付けてくれるもの:カラシ

調査地:セブンイレブン小田原東通り店

 

 

第2調査地:真鶴


駅の表示板が一気に味が出てきました。

真鶴駅(神奈川県足柄下郡真鶴町)
東京駅からの距離 95.8km (小田原から11.9km)

味わい深い駅舎

真鶴のセブンイレブンのおでん売り場

ダシの色が違う。

太平洋が見えます。

東海道本線に乗って小田原の隣町真鶴へ。駅から海が見えます。観光地に降り立った気分だ。駅舎も風情がある。いなかのおばあちゃんの家に遊びに行くときの気分みたいだ。


さっそく駅から少し歩いた場所にあるセブンイレブンへ。

結論から言うと、ここのセブンも特に変化は見受けられなかった。ただ、いつもの売り場より『串モノ』が多い気がする(写真参考)。静岡のおでんと言えば串に刺さっているのが特徴なので、ひょっとするとこれは静岡文化に近づいているという傾向なのかもしれないが、この店がたまたまそうなだけかもしれない。

おでんを入れようとすると
『あ、入れましょうか?』
と店員さんが言ってくれた。断るのも悪いのでお願いしつつ
『できるだけダシをいっぱい入れてもらえますか?』
とお願いしたら具がプカプカ浮かぶぐらいたっぷりのダシを入れてくれた。真鶴の人はいい人だ。

 

誤算、ダシの色が違うぞ。

電車を待ちながら食べてみた。味はまたもやいつも食べているおでんと同じ。ただ、タッパーのだしを比べると色がぜんぜん違った。これはダシの違いというより、店舗の煮込み具合の違いだ。

ダシの色がある駅のセブンから変わって、『ここからダシが違う』ってことを視覚的に見せようと思ってタッパーを持ってきたのだが、どうやら色はバラバラなようだ。残念。

真鶴のセブンイレブン

ダシ:東京のおでんと変わらず。(ただ、だしが濃かった)
その他の変化:串モノが多くなってきた。
付けてくれるもの:カラシ

調査地:セブンイレブン真鶴駅西店

 

第3調査地:湯河原


神奈川県最後のセブンイレブンへ

湯河原駅(神奈川県足柄下郡湯河原町)
東京駅からの距離 99.1km (小田原から15.2km)

おでんの台だけせり出している。

なんと、からしに混ざって『みそたれ』が置いていました。これぞ東海風

みそたれをつけてだいこんを食べた。おいしい。

神奈川県最後のセブンイレブンで変化が

真鶴からさらに電車に乗り、相模の小京都、湯河原へ。この町を越えると静岡県なのでここが神奈川県最後のセブンイレブンの所在地ということになる。県境まで500mもない。文字通り県境のセブンだ。

おでん売り場がせり出していた。いやでもおでんに目が移る陳列になっている。おでんに対する愛着が感じられる。どうやらおでん好きの静岡人の魂が県境を越えここまで来ているのではないだろうか。

 

みそたれ発見

思わぬ大発見があった。

なんと、おでんにつけるからしにまぎれて『みそたれ』という味噌が置いてあったのだ。この『みそたれ』。東海地区ではおでんにつけるものとして親しまれている。
ひょっとすると静岡側の住民がここへ来て「みそたれはないんですか?」と問い合わせがあって置くようにしたのかもしれない。

そしてここでダシの味に変化が。いつも食べているおでんよりやや魚の味が濃い気がする。ひょっとすると「むろ節」が入っているのか?

にわかに違いを感じつつ次の駅へ。面白くなってきたぞ!

湯河原のセブンイレブン

ダシ:あれ、ひょっとして「むろ節」が入ってるかも。
全体的な変化:おでん売り場が前へせり出している。
付けてくれるもの:カラシ、みそたれ

調査地:セブンイレブン湯河原駅店

 


 

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