???明度???
実はこのTシャツ、白黒写真だと文字が写らないようになっているのです。鍵となるのは明度。参考リンク
そう、今回のテーマは、『白黒写真に写らないTシャツを作る』です。
文字が消えるしくみ
ピンクと黄緑、モノクロ画像にしてみるとどちらもグレーに見えます。
このとき元の色の明度(明るさ)を変えることにより、モノクロにしたときのグレーの濃さを調節することができます。明るいピンク・明るい薄黄緑は薄いグレーに。逆に暗いピンク・暗い黄緑は濃いグレーに。
これを利用して、モノクロにすると文字の消えるTシャツを作ってみました。背景色と文字色の明度を合わせればいいのです。
Tシャツができるまで
では実際に、文字が消えるTシャツの作り方を紹介します。
Tシャツに文字を印刷するために、アイロンプリント紙を使います。
サンプル色をいくつか印刷してみます。
デジカメの白黒モードで、消えそうな色をチェックします。
だいたいの見当がついたら、近い色をいくつか印刷してみて、微調整します。
PC上で軽く色調整して完成!と思っていましたが、印刷時、アイロンプリント時、それぞれのタイミングで色が微妙に変わってしまいます。仕方なくカンを頼りに試行錯誤しまくりでいきます。ばかだから。
色が決まったら文字を作成して。
アイロン転写紙にプリントです。
ここで注意!転写なので鏡文字で印刷しなければいけません。これは失敗。
気を取り直して鏡文字で印刷。
Tシャツに転写紙を載せ、アイロンで温めます。
長めにあてないとはがれてしまいます。
慎重に転写紙をはがして
完成!デスTシャツ!
このTシャツを使えば善人も凶悪犯に早変わり。さっそく、このデスTシャツを使っていい人を撮りにいきましょう。
「あ、」
「お嬢さん」
「落としましたよー!!」と叫んでいるのは一見いい人だが、さきほどのデスTシャツのせいで!?
(↑↓マウスクリックでカラーになります)
生きろ!こんな時代だからこそ生きてほしい!
私たちざんはわでは生きていくことを断固として応援していきます!
生きるってことはすばらしい!
フレー!フレー!い・き・る!
ワーーーッ!!!!!!!!!
言い訳
ズルしてごめんですが掲載写真は色の補正が入っています。カラー写真で見てもどうしても文字が読みにくくなってしまい、ちょっと補正を加えました。そのため、記事中の写真をそのまま白黒にしてもきれいに文字が消えない可能性があります。布とアイロンプリント紙の素材の違いのせいで光の反射の具合も違い、なかなか思い出に残らない方法は難しいようです。
下の写真が補正前の状態です。白黒にするときれいさっぱり文字が消えてしまいます。お試しあれ!