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ひらめきの月曜日
 
都会の巨木・保存樹木鑑賞会・おかわり

強い冬の日差しを受けて……


去る2005年10月、『都会の巨木・保存樹木鑑賞会』は発足された。会員は僕一人だった。あれから1年以上経った。たいした反響もないまま会員もやはり僕一人だ。
でも、逆にほっとしている。一人がいい。でも寂しいので、やっぱり『会』とつけて複数メンバーが居るような様子にしておく。

久しぶりに会合を開くことにした。

都会はこんなにも巨木や保存樹木であふれている。ある冬の日、僕は都会の巨木を探しに出かけた。

(text by 梅田カズヒコ



千代田線赤坂駅、再開発中
駅のそばで見つけたプチ巨木

巨木・保存樹木1、氷川神社のイチョウ編

赤坂の駅を降りて地上に降りたらいきなり巨大なビルの建設現場が目に入った。この街も日夜開発が行われている。

巨木は大丈夫だろうか? 倒れてはいないだろうか?
心配するのには理由がある。実は巨木や保存樹木に関するデータは少し古いデータしか残っていないのだ。月日が経つ間に、伐採されたり、もしくは寿命を迎えて自然に還っているかもしれない。個人サイトで巨樹に関するニュースを取り上げているページがあるのだが、この中のニュースによると1988年以降1660本の巨樹が消えているそうだ。

氷川神社のイチョウは大丈夫だろうか? 前回も似たような心もとない気分になったのを思い出した。

 

しかしそれは無用の心配だ、と直感的に思った。駅を歩いてすぐ、名もない木だけど、大きな木が電線を追い越し生えていたのである。東京のど真ん中でも、やっぱり木はたくましく生きている。

 

すっかりお散歩気分。力の抜けたレポートをさせていただきます

フラフラ歩いていたら看板を見つけた。どうやらここはかつて日大があった場所らしい。


『この地に想いを残しこの碑を建てる。』

おや、もう木を発見してしまった。もう少し迷ってからみつけたかったのに。まあこれも計画性のない散歩たる所以だろう。

あれがたぶん巨木

そばによってみるとこれは違う木だということが分かった。さすがに保存樹木にコードなんて置いたりぞんざいに扱ったりはしない。

どうやらお前じゃないな。コードとか置かれちゃってるし

木の世界でもやはり上下関係は存在して、樹齢何百年の木になってくると、柵をはられたり、杖を用意してくれたりされる。君も、いつか丁重な扱いを受けるまでがんばってくれ。

 

氷川神社の中に入った。これまでの鑑賞会の経験を元にすると、巨木の近くはほかにも立派な木が生えている傾向にある。けっこう立派な木が増えてきたからこの近くにあるだろう。

それにしても、ここが東京の都心だなんて。

 

発見!!

これが氷川神社のイチョウだ! でかい!

どこまでも伸びる枝葉。そして隙間から入る日の光
巨木は中心がえぐれていることが多い。ちくわみたいな形状で立っていることがよくある。

氷川神社のイチョウは推定樹齢400年の巨樹。西暦1600年あたりからこの地に生えていたことになる。1600年と言えば関が原の戦い。なんと、安土桃山時代から生きながらえてきたイチョウなのだ。

港区内のイチョウとしては善福寺の逆さイチョウに告ぐ大きさである。

おりしも黄葉の全盛期だったようで、保存樹の下は、黄葉したイチョウの葉のカーペットだった。あ、今、ちょっとメルヘンな表現をしようとしたつもりです。失敗ですね。


落ち葉がたっぷり 

木、でかい。おれ、ちっちゃい。

氷川神社のイチョウ
港区赤坂6-10 (赤坂氷川神社内)
東京メトロ千代田線 赤坂駅 徒歩5分
幹周 7.5m/高さ約20m


忙しいとき、疲れているとき、10分でも木を眺めていると胸のつっかえが消えていきそうだ。木はそんなに急いでないが、ゆっくり時間が経てば大樹になっている。僕もそうあせらず生きていきたい。やっぱりあせるけど。

 

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