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ひらめきの月曜日
 
都会の巨木・保存樹木鑑賞会・おかわり

この辺なんだけど、どこだろう?
ははーん、学校の中に巨木があるんだな

巨木・保存樹木2、旧蓬莱園のイチョウ編

次は『旧蓬莱園のイチョウ』を眺めたくて浅草橋へ。

この辺だと思われる場所をうろうろ。巨木は地図に載っていないので、見つけるまでが一苦労だ。あまりに分からなかったので近所の住人に聞いたら『いやー、そんな名前のイチョウ聞いたことがないですねー』とのこと。

まあ確かに僕の近所に巨木があったとしても巨木の名前までわざわざ覚えていないかもしれない。

 

見つけられない謎が判明

どうやら僕が探しているイチョウは学校の敷地内に生えているようだ。そうか、それはこの辺りをウロウロしていても見つからないはずだ。
おそらく校舎と校舎に挟まれていたりして、外から確認することができないのだろう。

と、あきらめかけていたそのとき……

 

ひょっとするとこれかな?


校舎よりもでかいぞ。

あとで調べてみるとどうやら違うようだ。奥にもっと大きなものがあるはずなのだが、校舎の中に入るのはまずいし、ひとまずはこれだってことにしてあきらめよう。巨木は民家に生えていることも多いので、あきらめもまた肝心なのだ。

旧蓬莱園のイチョウ
台東区浅草橋5-1-20 (都立忍岡高校内)
JR総武線 浅草橋駅 徒歩7分

 

お! あれだ。影向(ようごう)のマツ

お、ここにもあるよ、巨木。

巨木・保存樹木3、善養寺の影向のマツ編

最後はちょっと有名なマツを見に行こうと思う。僕が今まで求めてきたのは幹の太さ、もしくは全長だ。上へ上へ伸びる木に、僕は憧れを抱くのだ。通常、木は上に向かって成長を繰り返す。

しかし、このたび見に行く『影向のマツ』とは横に向かって広がっていったマツなのだ。日本一繁殖面積が大きいマツ。果たしてどんなものなのだろう?

ほかの木とまったく違う。なんと、木なのに看板に出ている。地図にも載っている。これは分かりやすい。

 

巨木を見つけるヒント

巨木を探すにあたってヒントになるのは周りの木の大きさである。巨木の近所はほかにも巨木が多かったりする。大昔からずっと森で、開発を免れた場所で、近代になって施設になったものの巨木を残そう、という考えから残っている地域。

もしくは、江戸時代お金持ちか寺社が豪邸やお寺を建てた地域かもしれない。そういった場所は現在病院や区の施設など行政の施設になっている場合が多く、大きな木が残っている可能性が高い。

 

お寺にたどりついた

マツの道を歩く。

そして、お寺の門をくぐったところには……

 

大きすぎて僕のカメラでは全体像をとらえられない! すげー!これが、あのマツですか? ちょっとカメラをひいてみよう。

 

残念ながら影向のマツはご老体で、支えなしでは自分の体重を支えられないようだ。しかし、一本のマツがここまで成長した、と考える生命の威力、とか生易しいものではなく、もっととてつもない力が働いている、と思わざるを得ない。

 

近寄ってみるとわりとまっすぐ横向きに幹が伸びている。人間で言えば、イナバウアーぐらいくるしい体勢だと思いませんか?

しかし成長しすぎでしょ、これは

影向のマツ
江戸川区東小岩2-24-2 (善養寺内)
JR総武線 小岩駅 徒歩20分(バスが便利です。)
幹周 4.55m 高さ 6m 枝張29m

いつにも増して好きなことをただやっただけ、という原稿です。

今日は控えめに都会の巨木・保存樹木を3つほど回らせていただいた。(うちひ1つはカメラにおさえられず)。『おかわり』という名にふさわしい内容になっていればうれしい。

ところで、今後もこの会合は続きます。もし興味がございましたら、会への参加は難しくても、僕のほうから会報誌を送ろうかと思っております。いや、やっぱりめんどくさそうなのでウソです。

それでは、2007年にまたお会いしましょう。よろしくお願いします。


 

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