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はっけんの水曜日
 
アマゾンで野鳥観察
野生の鳥たちが舞う、まさに楽園。


アマゾンだ。なんといっても、アマゾンだ。

我々は鳥たちの楽園であるアマゾンへ歩を進めた。そこはまさに楽園だった。そう、鳥たちの楽園だったのだ。

私はアマゾンの雄大さに涙した。なんたるいたわりと友愛じゃ。ああ、アマゾン、おお、アマゾン。

今回はアマゾンで見てきた鳥たちについてレポートする。

(text by 松本 圭司

■アマゾンは千葉県にあった


いきなりの種明かしで恐縮です。

 

千葉県市川市のアマゾン。

■おなじみの市川DC

 ここ3年くらい、Amazonで買い物をすることが多い。欲しい本があればAmazonで探してクリック&クリックだ。

 特に酔っぱらってる時はマズイ。後日、買ったのを覚えていない本やDVDが届いてビックリする。なんだ、小粋なサンタさんか、と思うがしっかり僕のカードで購入されている。

 そんな荷物には漏れなくAmazonの住所が書かれているが、その場所といったら市川市塩浜だ。日本全国市川塩浜から発送されてるのかどうかは判らないが、私の場合は間違いなく市川塩浜から送られてくる。

実はそこ、もの凄く近所だ。

 なにせ直線距離で3kmくらいだ。なんだ、アマゾンってそんな近所にあったのか。だったらちょっくら行ってみよう。

そういう訳で、アマゾンに行ってみる事にした。

 

京葉線とラブホテルとミキサー車。奥にアマゾン。
ボーイスカウト敬礼!緑色は気にすんな。

■我々はアマゾンへ向かった

 我々は一路アマゾンを目指して自転車のペダルを踏み込んだ。唸るチェーン、きしむブレーキ。気持ちよく風を切り、10分ほどでアマゾンへ到着した。

こんな近いなら直接買い物に来てもいいくらいだ。

 到着した僕の顔は思わずゆるんでいた。ああ、ここがアマゾン。このメガネDVDもあのメガネDVDもここから送られてきたのか。

 同行したキャシーの顔もほころんでいた。そうか、やはりお前もアマゾンが嬉しかったか。キャシーの場合はおおむね本を買っている。キャシーは活字ジャンキーだ。

 アマゾンに到着した。いやがうえにも高まる緊張。私はアマゾンに敬意を表し、敬礼をして記念写真を撮った。

 なぜボーイスカウトの格好をしているかというと、気分を盛り上げるためだ。アマゾンには茶色い制服が似合う。

 すっかり興奮した私は鼻息荒くアマゾンらしい野鳥を探す事にした。さぁ、アマゾンよ、私にその股ぐらを晒すのだ

 

■野鳥はいねがぁ

 さて、アマゾンといえば野鳥の鳴き声だろう。様々な鳥が奇怪な声をあげるのが、私のイメージするジャングルの姿だ。

グアグアギャー!!クエクエクエ!!!

そういう野趣溢れる鳴き声があってこそアマゾン。我々はアマゾンに野鳥を求めた。


ジャガー班(ボーイスカウト時代の班)松本、野鳥を撮ります!

電線に止まる野鳥。なんだろう、ゴクラクチョウかなにかか。

盛大な声で鳴いていた野鳥。ハゲタカだろうか。

日本的な野鳥もいた。ヤンバルクイナだ(ウソです)。

当たり前だがペリカンもいた。アマゾンと提携しているからだ。

 

流石アマゾンだ。そこらじゅうに鳥がいる。ギャーギャーと鳴く鳥もいた。カラスやスズメなどの庶民的な鳥も豊富だ。鳴き声のレインフォレスト、まさに鳥類のポロロッカ。

 しかし少々物足りなくはないだろうか。アマゾンであるならば、もう鳥声が欲しい。鳥分がやや足らない。判りやすく例えるなら、最後の一切れが衣だけだったトンカツという感じだ。

こうなったらあそこへ行くしかないだろう。そう、あそこだ。

■あそことはつまりここだ


市川塩浜のすぐ近くにある市川新浜。こここそ本当の野鳥の楽園だ。

 

だだっぴろい市川新浜。

■市川新浜に来ました

 アマゾンから自転車で5分ほど。左の地図で言うと左上あたりがアマゾンで、その下(方角で言うと北)に広がるのが市川新浜だ。

 市川新浜は「市川野鳥の楽園」と呼ばれる人口の干潟で、埋め立てによって造成された。広さは約83ヘクタール。「宮内庁新浜鴨場」と「行徳鳥獣保護地区」で構成されている。

 人口干潟ゆえに通常の干潟のほどの生態系は確立していないが、それでもカニやトビハゼなどが棲息し、野鳥たちの豊かな住処となっているという。

 アマゾンで摂取しきれなかった鳥分を市川新浜でたっぷり吸収したいと思う。

■そこはバードサンクチュアリ

 我々は市川新浜深部へと歩を進めた。キャシーがシャッターを切る音がひっきりなしに聞こえてくる。おいおいキャシー、そんなに撮ったらカメラのメモリとバッテリーがなくなっちまうぜ。

 しかし、どこを見ても鳥だらけだ。都会の鳥というと、人間が少しでも近づこうなら瞬時に飛び立つカラスやスズメたちが中心だ。が、ここの鳥たちのバリエーション、そしてその奔放さと来たらどうだ。

あまりにサンクチュアリすぎる。


四羽の鴨が談合中。鴨集会。

「あいつが死んだのもこんな季節だったな。」

「ボー、ボー。」「ボー、ボー。」

「おいかけるなケッコー!!」

 やや庶民的は鳥もいたが、かなりの鳥っぷりだ。そこらじゅうが鳥だってば。そして我々は今回の最終目的地、野鳥観察舎へ到着した。

 

■千葉県行徳野鳥観察舎


三階建ての立派な観察舎。新浜に面した窓には望遠鏡が据え付けられている。

 

数々の鳥たち。可愛いぜ、ハァハァ。
様々な資料が貼りだされていた。

■野鳥観察舎へ潜入

 靴をサンダルに履き替えて観察舎に入ると、新浜に関する資料がズラリと並んでいた。新浜に生息する鳥たちの剥製や資料が所狭しと展示されていた。

そこには、研究者の、新浜に対する愛が溢れていた。

 一階は資料の展示、そして二階と三階は、新浜を望む展望台となっている。はやる気持ちを抑え、パタパタとサンダルを鳴らしながら二階へと向かった我々の眼前には驚くべき光景が広がっていた。

 

■野鳥観察し放題

 ズラッと並ぶ望遠鏡。二階だけで20台はあっただろうか。全てに椅子が備え付けられている。また、新浜で見られる鳥の資料もあるので望遠鏡を見ながら鳥の種類を確認する事も可能だ。


それぞれが好きなように観察できる。すばらしい環境だ。

望遠鏡はもちろん無料で使える。100円は入れない。

遙か彼方の鳥が眼前に現れるのだ。

 望遠鏡はピントを調整するダイアルのみがついているシンプルな構造で、子供でも使える。隣で覗いていた子供は大興奮で「すげー!!鳥ー!!」と叫んでいた。女児も失禁しそうな勢いで顔を輝かせていた。

望遠鏡は時に人心を猛らせる。

 観察舎の三階は、二階とほぼ同じだけの望遠鏡が備え付けられている。凄いぞ観察舎。望遠鏡だらけじゃないか。しかもガラガラに空いてるので観察し放題だ。時間さえ許すなら一日中だって観察していただろう。

最後に、三階からの眺めをご覧いただいてまとめに入ろう。最後まで読んでくれてありがとうございました。


三階からの眺望は素晴らしかった。広い新浜を見渡す事が出来た。鳥たちの視点から。

みんなも行ってみたらいいと思う

 アマゾンの事をすっかり忘れてしまった後半の興奮。市川新浜は鳥が沢山いてとても楽しい場所だ。

 渡りの季節毎に観察出来る鳥も違うので、毎月通って観察しても楽しいだろう。中にはお弁当持参で一日観察している人もいるという。
観察舎の裏に、なぜかタヌキ。

 そこでは時間がゆったりと流れ、みな穏やかに鳥を観察してた。鳥が好きなおじさんは、まわりの人たちにアレはなんの鳥だ、これはなんの鳥だと解説していた。ああ、ここらの人はみんな鳥が好きなんだなぁと思った。

 今回は時間の都合で参加出来なかったが、日曜の13時半から、普段は入れないエリアの観察会が催されているという。次回は是非参加したいと思う。

アマゾン、野鳥、行徳は鳥の楽園だった。


 

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