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ちしきの金曜日
 
釣りギターを作りたい

根本的に音が出るのかという確認から

釣りギターの材料が揃ったところで、工具類が揃っている都内某所へ電車で移動。

私のくだらない思いつきを実現させるために、なんだか二人の休日を無駄にさせている気もするが、もう気にしないことにした。


ガタンゴトンと電車で移動。

とりあえず持ってきた釣り竿から一番の安物を取り出し、リールとブリッジ代わりのCクランプを装着して、糸を張ってみる。糸はもちろんリールに巻いてある釣り糸だ。PE2.5号。

この状態で糸を弾いてみて、音がまったくでなければ釣りギターは失敗である。

弾くのが「弦」じゃなくて、「糸」という時点で無理があるような気もするが。


Cクランプをブリッジだと言い張って装着。 とりあえずセッティング完了。

 

さあ、果たして音は出るのだろうか


音がでるかな。

よし、とりあえず小さい音ではあるが、音が出た。釣り竿から音が出るっていう事が純粋に楽しい。

しかし、ブリッジから糸がずり落ちてしまう問題があったので、糸の収まる部分をヤスリで削って作っておく必要があるようだ。


いろいろとすみません。

ちなみに、「C」クランプを使ったからといって、「ド」の音が出るという訳ではない。当たり前だ。

 

音程は取れるのだろうか

音はとりあえず出た。次はギターとしての必須項目である「音程が取れるのか」というテストだ。

私の考えでは、釣り糸の先をどこか動かないものに結びつけて糸を張り、竿を立てると張力が変わって、糸を弾いたときの音が高くなったり低くなったりするはずだ。物理的に。

よって、釣りギターの竿は、相当固くないと釣り糸の張力が加減できないと思われるので、錘負荷50号2.4メートルの船用竿に変更。ついでにさっきのリールは来週釣りで使うので、別のものに交換した。

ちなみにこのリールには200メートルの糸が巻いてあるので、もし演奏中に切れたとしても、すぐに修正が可能だぜ。


竿を硬いやつにチェンジした。 糸の先はドアノブに引っかけた。

さて、音程はちゃんと取れるのだろうか。もし音程が全然取れないようなら、「釣りギター」ではなく、「釣り打楽器」だと言い張ろうかな。


音程とれるかな。

よし、予想以上にちゃんと音程が取れた。ちょっと意外だ。

予定では竿を立てることで音を高くするはずだったが、そうすると竿がしなってしまうために、思ったとおりの音を出すことができないらしい。

竿はギターでいうネックではなく、もの凄く大きなトレモノアームみたいな存在になっているようだ。

そこで、竿を寝かせたまま、糸を水平に引っ張って音程を取る方法になる訳だが、それだと釣りっぽくないので個人的には不満が残る。根がかりした人みたいだ。

 

アコースティック釣りギター完成

とりあえず、これにてアコースティック釣りギターが完成だ。しかし、私が欲しいのは、あくまでロック対応のエレキ釣りギターなのだ。まだ先は長いぜ。

尚、私は普通のギターでも音程がとれないので、釣りギターに関するすべての演奏および制作はH君、S君にやってもらっている。

私が小学生の頃、自分で組み立てられないようなプラモデルを買ってきてしまい、兄が代わりに組み立てているみたいな構図がよくあったのだが、あれから20年以上たった今でも、同じことが繰り返されている訳だ。


 

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