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ひらめきの月曜日
 
珍しいフルーツを食べる

珍しいフルーツ(写真はチリ産チェリモヤ)


執事っぽい人「こちらが本日のデザートです」

僕「わっ! この珍しそうなフルーツ全部食べていいんですか?」

執事っぽい人「もちろんです」

僕「好きなだけ食べていいの?」

……

僕「はっはっはっは。おいしいなー」

……

僕「うふふふふふ……」

という夢を見た。いい夢だと思った。実現したいと思う。

(text by 梅田カズヒコ



日本橋三越前にある千疋屋総本店。普段着で行ったのですが、それをちょっと恥じるほどリッチな雰囲気でした。宝石屋みたい

珍しいフルーツを買いに……

珍しいフルーツを買うために
千疋屋総本店
新宿高野
の両本店に伺うことにした。どちらも東京では有名な高級果物屋である。まるで宝石屋みたいな雰囲気で、かなり高額なものが売っていた(もちろん、果物にしては高額、という意味だが)。

千疋屋も高野もかなりお客さんでにぎわっていたが、大半はお歳暮として使用するものを品定めしているようだった。確かにフルーツって高い値段を出して自分で食べる、といよりは、むしろお世話にった食べさせてあげたい、という意味のほうが現実的。

しかし僕は自分で食べるために買っている。しかもおいしいかおいしくないかも分からないようなものを。なんて贅沢なのだろう。

 

と、言うわけで本日のメニューはコチラ。

珍しいフルーツメニュー

・パパイヤ(千疋屋) 1575円
・パッションフルーツ(千疋屋) 
840円
・スターフルーツ(高野) 
1050円
・チェリモヤ(高野) 
1530円
・キングランブータン(高野) 
630円

・(おまけ) ・あんぽ柿(千疋屋) 735円

比較的メジャーなパパイヤからはじまり最後にいたってはどういう形状のものか検討もつかないほど珍しい果物を手に入れることができた。皆さまは上のフルーツのどれぐらいをどういう形状のものか想像できるだろうか?

いい感じで夢っぽい、存在するかしないかよく分からない非現実っぽい名前のフルーツだ。では、さっそく食べていくとしよう

 

No.1 パパイヤ 【ハワイ産】(1575円)

確かにこんな形だった気がする、パパイヤ。
断面。おいしそう。
夢の中では、両手に珍しい果物を持ってあはははーと笑っておりました。そして、夢を自分の部屋で再現した図。なんだこれは?

夢と現実−1

パパイヤと言えばどんな人でも一回は名前を聞いたことがあるけど、なじみの薄い果物でもあると思う。「マンゴーの味」と言われてぱっと脳内にマンゴーの味を思い出すことはできても「パパイヤの味」と言われても僕はピンとこない。

で、食べてみたら食感と味は柿とマンゴーの間みたいだった。マンゴーほど甘くなければ柿ほど日本的な味もしない。後味にちょっとミルクのようなものが残る。

種もおいしそうなので、好奇心に負けて食べてみたら味が一切なかった。無を食べていた。

正直、マンゴーの仲間だと思って食べると味が薄くてがっかりする。ただ、いっぱいむしゃむしゃと食べることによってマンゴーみたいな味がする。でも、それなら素直にマンゴーを買ったほうがいいとも言える。それが、僕がパパイヤに感じた率直な感想だった。夢と現実。

甘み ★★★
すっぱみ 
ジューシー ★
南国度 ★★★

 

No.2 パッションフルーツ 沖縄産】(840円)

見た目と質感はキウイフルーツの赤黒い版といったところ
パッションという名にふさわしい見た目。なんかすごいな。
スプーンをつけると種が割れてじわーっと果汁が出てくる。

夢と現実−2

ここからはおそらく一度も食べたことのないフルーツのオンパレードだ。高価なものだということを気にせずにばくばくと食べていきたい(夢の中のように)。パッションフルーツ、写真を整理していてやっぱりすごい見た目だと思った。とにかく酸っぱい。お金を出して東京で買っているからこんなものか、と思えるけど、現地で見つけてナイフかなんかで皮をめくって食べたら一生記憶に残る甘美なものになるのかもしれない。

非常に酸っぱい。夏場はいいかもしれない。しかし量が少ない。これで840円か。いや、今日は値段のことは言わないつもりなのだが。これが夢と現実。

甘み ★
すっぱみ ★★★★★
ジューシー ★★★
南国度 ★★★★

 

No.3 スターフルーツ 【沖縄産】(1050円)

沖縄では有名なスターフルーツ。なぜスターかと申しますと…
断面が星型になるからです
お皿に並べるときれいだ。楽しい。

夢と現実−3

またもやそれほど大きくないのに1050円とけっこうな値段のするフルーツ。でも、見た目ですごく楽しませてくれるので、値段はその楽しみ代もはいっているのかもしれない。

ここまでの中で、唯一フルーツらしいな、と思えた。理由はみずみずしいから。味のほうは梨っぽいといえば梨っぽいんだけど、後味がすごくくせがある。間違えて皮ごと食べてしまったマスカットのような後味。

甘み ★★★
すっぱみ ★★
ジューシー ★★★★★
南国度 ★★★

No.4 チェリモヤ 【チリ産】(1530円)

いよいよ味がまったく想像つかない。チェリモヤ。
身は白くておいしそうです。
に、苦い。

夢と現実−4

食べる前は一番期待していた。ほかの果物は味わったことがないだけで、味のベクトルはだいたい検討がついたからだ。しかし、このチェリモヤにいたっては、いよいよよく分からない。何の仲間なのかもよく分からない。

かなり期待しながらかぶりついたら苦かった。やたら苦い。種が苦いのかと思いきや全体的に苦い。しかし、お店の人が2日後ぐらいが一番の食べごろだといっていたのでひょっとしたらまだ青かったのかもしれません。

甘み ★★
すっぱみ ★
ジューシー 
南国度 

No.5 キングランブータン 【タイ産】(1530円)

なんだこの毛むくじゃら。
見た目はライチっぽいです。

夢と現実−5

第一印象は一番まずそうだった。なんだかけむくじゃらだし、ほかのフルーツに比べれば安いし。冷凍じゃないともたないらしいし。

でも、これが一番おいしかった。つまるところ、ライチと同じような味だった。それならライチでいいような気もするけど、キングランブータンという名前は素晴らしい。

冬場に凍えながら食べるのはかなり気力と体力が必要です。寒い。

夢の珍しいフルーツの宴

今回の珍しいフルーツの総額 5625円

おいしいとか、おいしくないとかの前に、未知との遭遇というか、どれもこれおはじめての体験でとても楽しかった。

で、結論を言えばどうやら果物の値段とは味や大きさの前に希少価値で決まる場合が多いようなのだ。だから、高ければ珍しい、というのはあっているが、高ければうまい、というのは比例しないということ。これが夢と現実の差である。

ただ、「パッションフルーツやチェリモヤやキングランブータンを食べたことがある」と言えるというのは、食べたことのない人より面白い経験をたくさんしたことになるかもしれない。

結局のところ、価値なんてそんなものである。タイやチリにしかいかないと食べれないようなフルーツをたくさん食べて、それで5700円で済んだとすれば、これほど安いものはない。


 

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