みなが塗りやすいように、前日に夫妻で下塗りをやっていたとのこと。木の部分を養生(ビニールテープを貼る)したり、下地剤を塗ったり。実はこの作業が一番大変だったようで……あーよかった。
左官八人衆が(やっと)そろいました
左官チームは全部で8名。
あるじのマクラさん神田ぱん夫妻とマクラさんの会社の工場長テラマエさん。そして三人娘のナオ・カオ・アイちゃんに、友人代表えりこさんと遅刻常習者の私です。
私は方々に「左官屋をやる」「漆喰で壁を塗るのだ」と宣言してきましたが、じっさいに塗ったのは"タナクリーム(生石灰クリーム)"だそうです。でも「タナクリームを塗るのだ」ではいまいち職人としてカッコつかないような気がしたので漆喰でいいと思います。1缶7800円で、5缶ほど使用しました。
新たに缶をあけるたびに、娘たちが「ハハハ、肥だめみたいー」と毎回言いあっていて微笑ましかったです。箸が転んでも笑えるお年ごろ。純白のタナクリームが「肥だめ」に見えたとしてもおかしくはないでしょう。肥だめ娘です。
でも中年の私がまっさきに目についたもの、それは「肥だめ」ではなく職人仕様のコテでした。でもコテ板は100円ショップのちりとりで代用していました。この辺りはまさしく「貧乏な感じ」の必須アイテムといえます。
漆喰(タナクリーム)は重かった
コテ板にタナクリームを乗せるとずっしりと重く、すぐに「筋肉痛」という未来予想図ができあがりました。コテにクリームをつけて壁にのせるのですが、すぐにボタボタ垂れてしまいます。最初はそれをすくいあげるのに必死です。
いつかテレビで見た、職人のワザが頭にちらつきます。広い面でうすく均等に伸ばすことに時間を費やしましたが、皆に絶賛されていた次女カオちゃんの匠のワザを盗み見し、エッジで擦るように塗るとよいと気付いたのはもう終わりのほうでした。
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